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美術室に置く生徒向け資料本・おすすめの「お菓子・花・植物・乗り物に関する本」

中学校高校美術室の予算で買う本植物花お菓子乗り物 美術室に置きたい本
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こんにちは。
元美術教師のうさぎ先生です。

  • 美術室どんな本を置けばいいか分からない
  • 生徒用資料として役立つ本を知りたい
  • 生徒へ説明する際の教師の補助として役立つ本を知りたい
  • 免許外教科担任・臨時免許で美術を持つことになって困っている

こんな方におすすめの記事です。

著作権の都合上本の中身を載せられないのが残念ですが、授業部活で使える生徒用資料の一例として、これから先生を目指す人や現役の美術の先生、免外や臨免で美術を担当している先生方にも役立ててもらえると嬉しいです。

今回はお菓子・花・植物・乗り物などに関する本をご紹介します。

人物や動物のまわりを彩ったり、静物画のモチーフ選びに活用したり、どれも生徒の要望が多かったものばかりです。

お菓子・パン

洋菓子や和菓子、パンなどのモチーフは、描きたい・作りたい生徒がとっても多かったです。

お菓子そのものはもちろんなのですが、「泡立て器で混ぜている手を描きたい」「フルーツを乗せている手を描きたい」など作っている様子にも結構需要があったので、お菓子のカタログばかりではなく作り方系の本も意識して選んでいました。

お菓子・ケーキ・クッキーなどの作り方

完成したデコレーションケーキの美しさはもちろんのこと、作り方の写真が工程別に細かく載っているところが助かっていました。

クッキーは「ティーパーティをしている机の上に描きたい」など脇役的に登場する場合もあり、モチーフとしてよく選ばれていました。

この本は作り方の写真も多く使われています。

彩りがかわいいアイシングも人気でした。

こちらは絵に描きたいというよりは樹脂粘土で作りたい!という声が多かったです。

ハロウィンやクリスマスなど、季節イベントに合わせたデザインも参考にしやすい様子でした。

フランス菓子・パン・和菓子の図鑑

これらは図鑑ということで、作り方ではなく完成品がたくさん掲載されています。

お菓子の名前の由来を見るのも楽しかったようで、作品のタイトルをフランス語にする生徒がいました。

「パンってこんなに種類があるの!?」と、驚く生徒が多かった一冊です。

パンらしい茶色って絵の具のチューブをそのまま塗るとなかなか近付かないので、写真を見ながら一生懸命混色して茶色の調整をする様子がよく見られました。

小さいかわいい和菓子がたくさん載っています。

「うさぎ」「さくら」などのモチーフごと、「ういろう」「きんつば」などの種類ごとでそれぞれ分かれて載っているので、目的の和菓子を見つけやすい本です。

こちらの本に載っているのはちょっと高級というか、お皿に乗ってるタイプの和菓子というか…

京都の喫茶店にありそう!」「料亭で出てくるデザート!」と生徒が言っていました笑

フェイクスイーツの作り方

なんでもスイーツにデコっちゃうことで有名な渡辺おさむさんのフェイクスイーツの本です。

本物のお菓子の作り方ではなく樹脂などを用いたフェイクスイーツの作り方が細かく載っているのですが、本物だと思って読み始めて、途中で気づいてびっくりする生徒多数でした。

花・植物

「花束を抱いてる女の子」「森の中にいる魔女」「きのこの形のランプ」「一点透視図法で描いた部屋の中に観葉植物」など…

勤務先が女子校だったこともあってか、お花グリーンは作品テーマとして多く使われていました。

お花の図鑑・写真集

地面から咲いている様子ではなく、切り花の状態の写真が載っています。

大きめの写真なので一つひとつ細部までわかりやすいです。

花言葉が載っているところも女子校生の心をくすぐるようでした。

お花って、名前が分からない状態だと案外調べにくいんですよね。

この本はタイトル通り色別で探せるので、この本で花の名前を調べてから他の本で全体像を調べるという使い方をよく見かけました。

いわゆる図鑑だと花束としてのアレンジは分かりづらいのですが、この本はブーケがどんっと大きく載っていて、インパクトがある写真集です。

花嫁さんやお姫様などをモチーフに描きたい生徒や、樹脂粘土で立体的に花束を作りたい生徒に重宝されていました。

きのこ・樹木・森の本

とにかくたくさんのきのこが載っています。

きのこって中高生になぜか大人気だったんですよね。

この一冊を頼りに「ドリーミィな女の子ときのこの絵」がいろいろ生まれていました。

「なんか木を描きたい」というイメージはよく湧くみたいなのですが、じゃあどんな木?というときに登場するのがこの一冊です。

理科で針葉樹・広葉樹など名称としては習いますが、幹や枝の感じや樹皮の様子までは知らない生徒も多いし、こちらとしても教えにくいんですよね。

木を描くためとか花を描くためとかいうよりは、色や空気感から森の雰囲気を感じるための本、といったところでしょうか。

「こんな色使いにすると、森のマイナスイオンな感じが出て癒される作品になりそう」と色合いの参考にする生徒もいました。

野菜・フルーツの本

丸ごと・横断面・縦断面など料理として加工される前の野菜の写真がしっかり載っているところが便利な一冊です。

にんじんや大根の葉が付いた状態など、今の子どもたちにはあまり馴染みがないようで、初めて見たという生徒もいました。

機会を逸してわたしは購入出来なかったのですが、似たタイプのフルーツの本も使いやすそうです。

乗り物

これが描きたい、あれがいいと生徒からいろいろと求められる中で、わたし自身が詳しくなさすぎて正直困っていたのが新幹線などの乗り物です。

選ぶ子は少なかったのですが、旅行先の思い出を作品にしたい生徒や将来の夢としてCAさんに憧れる生徒からの要望がありました。

鉄道・自動車・飛行機・船の図鑑

美術室には歴代の先生が購入した図鑑類がたくさんあったのですが、なぜか乗り物はなかったので、まずこちらを購入しました。

それぞれの乗り物についてページがものすごく多く割かれているわけではないのですが、網羅性が高いのが図鑑の魅力ですよね。

蒸気機関車の写真集

この本は本屋さんで見かけて、生徒に馴染みがない乗り物だろうなぁと思い選んだ一冊です。

『アンパンマン』のSLマンのようなキャラ化や『銀河鉄道999』のようなファンタジー作品でも参考にできるということを伝えると、意外な場面で使われることがありました。

おわりに・美術の先生としての指導上の留意点

授業中に生徒自身でネット検索ができる環境があったり、生徒自身が自宅でプリントアウトをしたりパンフレットや本などを用意することが容易な環境であれば、今回ご紹介したような資料の選び方とはまた違ってくるかもしれません。

美術の先生の役割として共通していることは、著作権に関する指導です。

本に載っている写真や絵を「自分の作品」としてそのまま描いたり作ったりしてしまわないようにという指導を欠かさないように気をつけていました。

資料はあくまでも表現のヒントであるということ、そして《自分の中から主題を生み出すこと》の大切さと尊さを伝えることが重要なんですよね。

「先輩はこの本を参考に、こんな絵を描いていたよ」と言って過去の生徒作品と書籍を照らし合わせて説明すると、《自分の中から主題を生み出すこと》大変だけど素晴らしいということに納得してもらいやすかったです。先輩たちに感謝ですね。

この記事が生徒用資料書籍の一例として、これから先生を目指す人や現役の美術の先生、免外や臨免で美術を担当している先生方にとって少しでも参考になると嬉しいです。

他にも生徒用資料に関する記事を書いています。
ぜひあわせてご覧くださいね。

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