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マイキャラ・オリキャラの名前が有名キャラと被ったら?早めに改名したほうがいい理由【体験談】

創作キャラの名前が既存の有名キャラと被ったらどうするパクり関係性 学校の先生
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こんにちは。
元美術教師のうさぎ先生です。

今回の記事は美術や創作に関わる者として、「オリキャラ・マイキャラに名前をつけようとしている子どもたち」やその指導者・保護者の方に伝えたい・知っておいていただきたい内容になっています。

わたしはイラストを描いてLINEスタンプ制作をしているのですが、自分自身の20年来のマイキャラの名前がとある有名キャラの読み方と同じであったために商標権に引っかかり、リジェクト(不合格)になってしまったんですよね。

この経験談をもとに、「自分のオリキャラ・マイキャラの名前が既存のキャラと被っていたらどうする?」ということについてお話しします。

←このうさぎが、
うさぎ先生が中学生の時に作った
20年来のマイキャラなんです!

子どものうちから気にする必要ある?」と疑問に思う方もいらっしゃるかと思いますが、実際にわたしは中学生の時の名付けを後悔しています。ぜひ最後までご覧くださいね。

かつてのキャラ名は「がめら」

中学生の時に命名したマイキャラ

このブログで使用しているうさぎ、「がめら」っていう名前なんです。

元々は中学生の時に作ったいわゆるマイキャラで、自分のマーク・分身みたいなものです。先輩が描いていたマイキャラが素敵で、それに倣ってわたしも自分のキャラを作ったんですよね。

当時のノートやメモには
がめらがいっぱいいます!

マイキャラ作りって
小中学生あるあるですよね

多少のマイナーチェンジを加えつつもそのまま高校・大学でも使い続けて、美術教師として働いていた時にも板書やプリントに描いて、検印ハンコまで作って使い続けていました。

わたしのことを知っている人でがめらを見たことがない人はほとんどいないって思うぐらいずっと描いてきたし、愛着があるキャラクターなんです。

「がめら」の由来

強そうな響きだけど、ひらがなの字面はかわいい」という理由でこの名前にしました。

でも…きっと記事を読んでくださっている方の中には、ある怪獣が思い浮かんでいることと思います。

当時のわたしは怪獣映画『ガメラ』のことは正直あまり知らなくて、でも有名な作品ですからまったく存在を知らなかったわけではなくて…という状態でした。

「“がめら”っていいじゃん!あ、でもなんかガメラって映画あったな…?まぁいいか。」

これぐらいの認識で、ガメラと被っているということを特段気にしていなかったんです。

中学生ですから著作権の知識は
一応あったんですけど…
まさか20年も描き続けるなんて
当時は思いもしなかった
んですよ…

LINEスタンプがリジェクトされた

実は先日LINEスタンプを作成しまして、「がめら」の名前で登録しようとしたところ…

LINEスタンプリジェクト商標被りがめらガメラうさぎ

規約の“当社または第三者の商標権、著作権、特許権、意匠権などの知的財産権を侵害し、または使用されている素材がサードパーティの利用条件に違反しているもの”に抵触するとして、リジェクト(不合格)になってしまいました;;

LINEスタンプは英語での登録が必須なので、「がめら」というよりは「Gamera」が引っかかってしまったとも言えそうです。

これまで自分や仲間内だけの存在だった「がめら」をいざ世の中に出そうとすると、もっと具体的に言えば商品として扱われるようになる・金銭が関係すると、こういった壁にぶつかってしまうんだということがよく分かりました。

子どものうちから気にする必要、ある?

きっと今、小学生や中学生でオリキャラ・マイキャラに名前をつけようとしている子どもたちは、当時のわたしと同じように「既存の何かと被っている」ことなんてあまり気にしていないと思います。

それでいい、無邪気に名付けてほしいと思う一方で…

子どもたちが名付けようとしているそのキャラはもしかしたらこれから何年も、何十年も付き合っていきたい大好きなキャラクターになるかもしれないと考えると、「がめら」がリジェクトされたわたしとしては、「既存の何かと被っている」ならば愛着が湧く前に改名しておいた方がいいと勧めたい気持ちもあるのです。

LINEスタンプをはじめとして自分のキャラクターを世の中に表現することが非常に容易な時代ですから、子どもたちが今後そういった活動をする可能性も十分ありますし、いざその段階になった時にお気に入りの名前が使えないっていうのは大きなショックだと思うんですよね><

もし既存のキャラと被っていたらどうなる?

LINEスタンプにしなければ問題ないのでは?と思う人もいらっしゃるかと思うのですが、ここからは既存のキャラクターと名前が被ってしまうことの弊害についてお伝えします。

パクりだと思われてしまう

頑張って考えて名付けた愛着あるキャラクターの名前が、世の中にすでに存在する別のキャラクターの名前と被ってしまっているかもしれません。

漫画や小説の登場人物については「夜神月」「虎杖悠仁」なんかは意図しなければなかなか被らない気がしますが、いわゆる“普通の人名”であればたまたま同じ名前になってしまう場合もありそうです。

現実の名付けだって同姓同名が存在するわけですし、100%誰も思いついていない名前を付けるってなかなか難しいですよね。

ところが難しいからと言って同じ名前のままで表現を続けてしまうと、先に世の中に認知されたもののイメージを持っている人は、あなたの愛着あるキャラクターに対して「△△のパクりだ!」と解釈してしまう可能性が高くなってしまいます。

たとえば「ぴかちゅう」と聞くと黄色いネズミ(ピカチュウ)が思い浮かびますし、「おおぞらつばさ」と聞くとサッカーをしている少年(大空翼)が思い浮かぶ、といった具合です。

「勝手にパクりだと言われても…知らなかっただけなのに…」と思うかもしれませんが、情報の受け手としてはそう解釈してしまうというのは仕方がない・責められないことだと思います。

愛情込めて名付けたキャラを、
パクり呼ばわりされるのは
悲しいですよね…

関係性があると思われてしまう

また、パクりとまでは思われなくても、「△△のこと、好きなんですか?」「△△のオマージュ作品ですか?」と逐一関係性を聞かれてしまうかもしれません。

「名探偵コナンと未来少年コナンって何か関係があるの?」なんて考えたことがある人も、多いのではないでしょうか。

わたしの場合なら、「え?うさぎのがめら?怪獣のガメラと何か関係があるんですか?」「カメのキャラクターもいるんですか?」「うさぎとかめですか?」などと聞かれてしまう感じですね。

もっとも、がめらの場合は
世代的にも『ガメラ』をそれほど
知らない人も多かったので、
正直あまり
質問されることも
なかったんですけどね…

ファンやユーザーを混乱させる

アニメや漫画において、同じ名前のキャラクターというのはいろいろ存在するようです。
参考アニメ漫画の「同姓同名キャラ」を教えてくれ|seiyu fan
参考同姓同名ゆるキャラ(フルネームが同じマスコットキャラクター)のまとめ|ゆるキャラ写真館

商標登録されていない名称であれば強行することもできますが、主要キャラであればあるほどファンやユーザーは会話や検索の中で混乱してしまいますので、編集部の方から変更をお願いされることもあるそうです。

わたしがパッと思いつくのは『いなかっぺ大将』と『夏目友人帳』の「ニャンコ先生」ですが、「ニャンコ」も「先生」も一般名詞と言いますか、よくある名称ということでそのまま使用したのかなって推測しています。

キャラクターではありませんが芸能人の「DAIGO」さんと「DaiGo」さんも、ニュースになった時にどっちの話なのか勘違いする人がいるって聞きますよね。

対処法:改名が賢明

既存のキャラへの先入観は避けられない

以上のことから、既存のキャラと同名のオリキャラ・マイキャラが今後少しでも商品やビジネスに関わる可能性がある場合は、気付いた時点で愛着が湧いてしまう前に改名しておくことをおすすめしたいです。

20年呼んできた「がめら」がそのまま「がめら」と呼べないというのは、わたし自身もやっとしますし、どうせなら早く別の名前にしておけばよかった…と思うからです。

せめて「山田がめら」みたいな
苗字をつけておけば、
また状況が違ったのかも…?

もちろん個人的に楽しむ(金銭が関係しない)分には権利的には問題ないことですが、それでも「パクリだ」「関係性があるのか」など問われ続けるのは結構面倒だとも思います。

こちらのサイトには、創作ストーリーのオリキャラの名前がとある有名な漫画の主人公と姓名ともに被ってしまったという相談が掲載されています。
参考キャラの名前が被ったら?|ライトノベル作法研究所

創作に関わるさまざまな方の回答が寄せられていて、非常に興味深い内容でした。

作者自身のキャラクターやストーリーへの愛情がどれだけあっても、結局のところ第三者である誰かが見たり読んだりするものであることを考えると、受け手によって程度に差はあれど既存のキャラによる先入観は避けられないんですよね。

「がめら」は「ばにら」になりました

ちなみに「がめら」の場合は、bunnyrabbitを由来とする「ばにら」という新たなキャラクター名をつけることになりました。

LINEスタンプの方も「うさぎのばにら」というシリーズで発売されています。

まとめ

今回は、LINEスタンプのリジェクトに端を発した「オリキャラ・マイキャラの名前が既存のキャラと被っていたらどうする?」というお話でした。

今の時代だとYouTuber・VTuberの業界では毎日のように新しい名称が生まれていて、被りを避けるのがなかなか大変みたいです。

実はわたしと同名の「うさぎ先生」というVTuberさんもいらっしゃって注目していたのですが、残念ながら活動休止になっています;;

うさぎ先生」を名付ける時も
かなり迷ったんですよね…
もう少し一般名詞からは
離れた名前でよかったかもと
今更ながら思うことがあります

オリキャラ・マイキャラ作りが好きな子には自分の興味関心に対して純粋に取り組んでほしいと思う一方で、いざそのキャラを仕事に生かそうとすると大人の事情に阻まれてしまう場合があるということは、頭の片隅に入れておいてほしいとも思っています。

「オリキャラ・マイキャラに名前をつけようとしている子どもたち」やその指導者・保護者の方にとって、この記事が少しでも参考になったら嬉しいです。

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