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コロナ禍の大学期末試験でトラブル色々、オンラインテストで不正行為?療養したら落単で留年?

東京大学の試験コロナ療養で留年近畿大学のオンラインテストで不正行為 教育ニュースまとめ
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こんにちは。
元美術教師のうさぎ先生です。

  • 教員朝礼やホームルームの話題を探してる
  • 最近の学校教育にまつわる話を知りたい
  • 美術の教材作りのきっかけが欲しい
  • 教員採用試験対策でニュースを遡りたい

こんな方におすすめの記事です。

ニュースの内容と独自の考察を、読みやすい長さにまとめています。
ぜひ最後までご覧くださいね。

今回は「コロナ禍における大学の試験」に関する話題を紹介します。

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話題は「コロナ禍における大学の試験」

「近大」524人全員を満点に オンラインテストで“不正行為” 「答えをすぐ確認できた」

「近大」524人全員を満点に オンラインテストで“不正行為” 「答えをすぐ確認できた」|FNNプライムオンライン(※ニュース元記事の掲載が終了)
記事によると
  • 近畿大学で、オンラインテストを受けた524人全員の点数を満点扱いにした
  • 大学側の設定ミスで、テストを受けた直後から正答が確認できる設定になっていたため、先にテストを受けた学生から他の学生に答えが広まったとみられる

近畿大学法学部のオンラインテストで、試験を受けた全員の点数を満点扱いにするという措置が取られ話題になりました。

本来はテスト期間が終わったあとに正答を確認できるシステムのはずが、まだ試験期間中にもかからわず学生側から正答が把握できてしまう設定になっていたのだとか。

大学側から学生に届いたメールには「一部の受験者に私共の信頼に反するものがいた蓋然性が高いことが明らかとなりました」とあったようです。

性善説と言いますか、教員からすれば先にテストを受けた学生が漏らさなければ…とか周囲の学生に正答を伝える前に教員に設定ミスを伝える学生がいれば…という気持ちなんだと思います。

ニュースの見出しに“不正行為”とあったので、試験問題を未受験の学生に広めたとか、試験中に解答をシェアしたとか、てっきりもっと学生側に強く非があるようなタイプの不正行為かと思ったのですが、うーん…例えるならば鍵が開いていたから中に入ったって感じですよね。

まぁもちろんそれもダメなんですけど…入学したての一年生ということですし、524人も学生がいれば誰かがやってしまう・起こり得ることだと思ってしまいました。

学生の不正行為と言い切るのは違う気がするというか、教員側のデジタルに対するスキルや確認行為の不足の意味合いの方が大きいのではと思ってしまいました…再発防止に努めてほしいですね;;

先に受けた学生が損するような
形を
防ごうと思うと
満点にするか再試験をするかしか
ないかなーと思います

東京大学「コロナ救済措置」打ち切り “留年危機”学生相次ぐ…診断書提出も補講なし

東京大学「コロナ救済措置」打ち切り “留年危機”学生相次ぐ…診断書提出も補講なし|テレ朝news(※ニュース元記事の掲載が終了)
記事によると
  • 東京大学では、新型コロナに感染して期末試験を受けられなかった学生に対する救済措置が打ち切られた
  • 大学側が虚偽申請を防ぎ公平性を求めた結果、留年の危機に陥る学生が相次いでいる

これまで東京大学の教養学部では、新型コロナに感染するなどして試験が受けられなかった学生に対して救済措置として後日追試を実施してきました。

ところが今年度からは満点でも100点中75点までしか取れなくなったということで、これが救済措置の打ち切りというわけです。

わたしは知らなかったのですが、東京大学では入学後全員が教養学部に所属し、3年次から希望の学部に進むんだそうです。

その希望の学部というのが2年次の前期までの成績順で決まるとのことで、満点でも100点中75点までしか取れなくなったことが事実上の留年宣告になってしまう(留年して再度「通常の試験」を受けないと希望の学部に入れない)場合があるということで物議を醸しているんですね。

教員側からすれば試験問題を友人に聞くなどの不正を完全に防ぐことは難しいから100%の得点にはしたくない、かと言ってわざわざ別の試験を作る労力をかけるのもということで、今回のような形になったように思います。

東大の場合は去年まで存在した救済措置がなくなったとのことですので、去年・一昨年にコロナ感染等による虚偽申請が相次いで、公平性が保てなかったということ…なのかもしれません;;

授業の同時視聴やピ逃げも課題

2月には、オンデマンド授業の同時視聴不正行為と見なして単位不認定とした早稲田大学商学部が話題になっていました。

当ブログでも取り上げたのですが、実は現役の大学教員だとおっしゃる方からお悩みのコメントが届いたんですよね。

遅刻してきて早送りで動画を視聴する学生、真面目な子からテストの内容を聞き出す学生、いわゆるピ逃げ(従来でいう代返)をする学生…

もちろん従来通りの対面授業であっても、全員が完全に真面目に受講しているかというと怪しいところではあります。

でも対面授業であれば教室の出入りや居眠り、内職などはある程度教師の見える範囲でおこなわれますから、やはりオンライン特有の教師に見えない抜け道の存在とは似て非なるものなんですよね。

そして不真面目な学生にかける労力や時間誠実な学生に使ったほうが有意義であると思いつつも、ずるい学生にいわば“使われてしまっている”誠実な学生に対して、このままでは悪いなぁと感じてしまうところもあったりして、でも工夫を凝らしてもイタチごっこ状態になってしまうという…

かと言って公平性を保とうとした結果として、東大の例のように意欲ある学生が留年となってしまうのも気の毒ですし…難しい問題ですね…

まとめ

今回は「コロナ禍における大学の試験」に関する話題をご紹介しました。まとめるとこんな感じです。

今日のまとめ
  • オンラインテストの設定ミスで、試験期間中に正答を知った学生が内容を広めてしまい、全員を満点とした(近畿大学)
  • 新型コロナの療養で試験を受けられなかった学生が、事実上の留年宣告を受けた(東京大学)
  • オンデマンド授業の同時視聴不正行為と見なして単位不認定とした(早稲田大学)

どの判断が正しい・間違っていると一概には言えるものではありませんが、コロナ禍ももう2022年で3年目になります。

「うまく運用できている学校」の事例が積極的にシェアされていけばいいなと思いました。

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