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早稲田のオンデマンド授業同時視聴で「不合格」は妥当な判断?コロナ禍ならではの課題

早稲田商学部不合格オンデマンド授業同時視聴で単位不認定学校全般ニュース

こんにちは。
元美術教師のうさぎ先生です。

  • 教員朝礼やホームルームの話題を探してる
  • 最近の学校教育にまつわる話を知りたい
  • 美術の教材作りのきっかけが欲しい
  • 教員採用試験対策でニュースを遡りたい

こんな方におすすめの記事です。

ニュースの内容と独自の考察を、さくっと読める長さにまとめています。
ぜひ最後までご覧くださいね。

今回は「不正受講で単位不認定」に関する話題を紹介します。

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話題は「不正受講で単位不認定」

早大、ネット授業の複数同時視聴で「約100人不合格」が波紋 商学部「不正受講は事実と認識」|J-CASTニュース

記事によると
  • 早稲田大学の商学部が、複数の授業動画を同時に視聴した受講者の単位を認めないと通知した
  • 教授は、すべての授業動画を視聴することを単位取得の前提条件としていた
  • 学生側に問題があるという意見や、試験だけで判断すべきという意見など賛否両論があった

ややこしいですが、オンライン授業とオンデマンド授業は似て非なるものです。

  • オンライン授業
    …いわゆる生放送。日時が決まっている
  • オンデマンド授業
    …いわゆる録画。好きなタイミングで何度でも見られるし、巻き戻しが可能。

コロナ禍で急速に広まったネット授業ですが、今回話題になっているのは生放送ではなく、「オンデマンド授業」という事前に録画されたタイプの映像授業なんですね。

スマホやPCを駆使して録画を複数同時に視聴していた、端的に言えば真面目に視聴していなかった・出席を偽ったとして不正行為扱いされたようです。

最初に報道を見たときには、複数の授業が生放送で時間が重なることってあるの?と不思議に思っていたのですが、なるほど録画授業だからいつでもどこでも見られるという利便性を逆手に取った学生がいたんですね。

管理者側には各動画を誰が何時に視聴したという履歴が分かるようになっていることぐらい、容易に予想できそうなものですが…そこまではチェックされないだろうと思ったのでしょうか;;

予想できない学生だったからこそ
浅はかなことをしてしまったとも
言えるのかもしれませんが…

オンデマンド授業のデメリット?

個人的な意見としては不合格は妥当だと思っていますが、学生を気の毒に思う部分もあります。

わたしは教員免許更新の講習で初めてオンデマンドタイプの講義を受けましたが、好きな時間に視聴できるし、気になった部分まで巻き戻せるし、とても便利だったんですよね。

一方で、質問したいと思ってもその場ですぐには訊けないし、講座によっては話し方にメリハリがなくて…正直なところ長時間の視聴がしんどいなぁと感じる講座もありました。

大人同士でもこう感じるのですから、学生にとって双方向性がないっていうのは意欲を削がれる、大きなデメリットなんでしょうね。

画面の向こうに人がいないことが
モラルを逸脱しようとする気持ちを
後押ししてしまったのでしょうか…

もっともリアル授業であっても、出席している学生が100%真面目に受けているのかと言うと、寝ていたり落書きをしていたり内職をしていたりするかもしれないし、というところはあるんですけれど…。

今後の課題

教員側の立場で考えると、コロナ禍でいきなり授業スタイルが変わってしまって急いで準備をしたのでしょうし、受講者からの反応がないと授業を進めづらいんだろうなとも思います。

でも「聞きたい授業」になっていないのであれば、それは教員側が努力すべき点ではありますよね。

早稲田大学商学部でどういった授業が展開されていたのか存じませんが、学生だけを責めることはできないと思う部分はあります。

そうは言っても…そもそも根本的には、学びたいからわざわざ受験をして大学に通っているはずです。

オンデマンドのデメリットを考慮したとしても、当該学生は何のために大学に通っているんだろうっていうふうには思ってしまいました。

再生するソフト側で同時に複数の媒体では開けないように設定することも一つの対策だとは思いますが、そこまでしないと真面目に受講してくれないのかという虚しさも感じてしまいますよね。

自身の学生生活を振り返ると、
全授業を真面目に聞けていたとは
言えないかな…とも思いますけどね

大人の世代で言うと似たものに「代返」がありましたが、多くの人が大学に通える時代になったからこその課題と言えるのかもしれません。

まとめ

今回は「不正受講で単位不認定」に関する話題を、さくっと紹介しました。まとめるとこんな感じです。

今日のポイント
  • 早稲田大学で、複数授業の同時試聴者の単位を認めないという判断があった
  • 単位不認定について、賛否両論の意見がネット上に相次いだ
  • オンデマンド授業には双方向性がないことが要因の一つか

リアル授業が難しい今、学生の真面目さや習熟度の測り方も従来通りとはいかないのかもしれません。

ちなみに本来の規定は不正行為があった場合は退学や無期停学も辞さないとのことですが、今回はあくまでも当該単位の不認定にとどめたとのことです。

コメント

  1. ゆきうさぎ より:

    悩んでいろいろ検索するうち、こちらに流れ着きました。北部日本の国立大学で教えています。対面授業も増えてきた中、わずかですが非対面の授業も受け持っています。YouTubeによる動画配信型の授業ですが、オンデマンドではなくリアルタイムです。つらい環境でも熱心に受講してくれる学生もいますが、やはり中にはひどい不正出席をする学生もいます。
    誠実な出席と視聴を確認するために授業動画の中で「口頭で」小テストを出題し、授業後半に学内システムにより提出させています。動画は80分程度で、残り10分を小テに取り組む時間にしています。
    授業開始後70分くらい遅刻してからログインし、10分程度の後には小テストを出してログアウトしていきます。こういう学生が数人います。4-5倍速で視聴しないと見られない計算になり、その速さで口頭の出題の箇所を探せるのか謎です。まじめな友人に出題を聞いて、回答だけして帰る、いわゆるピ逃げの一種だと思うのです。不愉快ですし、まじめな学生に申し訳ない。
    学務課に相談もしてみましたが、期末試験の不正には対処するが、授業の出席の仕方については大学は関与しない、と言われました。釈然としません。
    このまま期末試験も逃げられてしまうかもと思い、試験を何種も作成し各学生に違うものをオンライン配布してやらせてみようと思っていますが、どんなに措置を考えても不正実行の抜け道を考え付く学生はいるので、虚しいです。
    どんなずるい手段を使っても、結果だけを出せば構わないのか・・・
    かなしい。誠実な学生に申し訳ない・・・

    • うさぎ先生うさぎ先生 より:

      ゆきうさぎさん、こんにちは。
      ご覧いただきましてありがとうございます!

      実にさまざまな工夫を凝らして授業をなさっているんですね。
      試験を何種類も作成だなんてものすごい労力だと推察しますし、ゆきうさぎさん自身がとても誠実で真面目な方なんだなと感じました。
      オンデマンドではなくリアルタイムな授業で、それも(誤解を恐れずにいうと)国立大であっても、そんなことが起きるんですね…。
      もちろん対面授業であっても全員が100%の意識を注いで真面目に受講しているかというと怪しいところではありますが、教室の出入りや居眠り、内職などはある程度教師の見える範囲でおこなわれますから、やはりオンライン特有の教師に見えない抜け道の存在とは似て非なるものですよね。

      そもそも根本的には学びたいからわざわざ受験までして大学に通っているはずですし、「不真面目さは、いずれ自分(学生)自身に返ってくるんだぞ」と思いたい部分はありますが、せっかくなら授業によって何か得てほしいと願うのが教師の性でもあります。
      それに、不真面目な学生にかける労力を誠実な学生に使ったほうが有意義であると思いつつも、ずるい学生にいわば“使われてしまっている”誠実な学生に対して、このままでは悪いなぁと感じてしまうところもありますよね…。
      (そして試験の点数は案外、誠実な学生の方が悪かったりして…そうなるとますます教師の虚しさが募りますよね…;;)

      ゆきうさぎさんのような悩んでおられる先生同士の交流の場であったり、有効な方法のシェアなどができる場があればいいのにと思いました。
      中高の職員室とは訳が違いますし、同じ大学に勤める先生同士の意見共有っておそらくあまり機会がないんですよね。

      コロナ禍における急なオンライン授業についてはずっと気になっていたので、実際に大学で教鞭を執っている方からご意見をいただけるだなんてとても嬉しかったです。ありがとうございました◎

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