こんにちは。
元美術教師のうさぎ先生です。
中学校の美術部の顧問をしていたときに、クリスマス会や卒業生を送る会でよく遊んでいたのが「ズワイガニゲーム」というレクリエーションです。
- お別れ会で遊べるゲームを探している
- フルーツバスケット以外で遊びたい
- 少しでも美術に関わる内容がいい
- 中1から中3まで一緒に遊びたい
こんな困りごとがある方におすすめの記事ですよ。
「ズワイガニゲーム」に必要な準備やルールを詳しくご紹介しますので、ぜひ最後までご覧くださいね。
「ズワイガニゲーム」とは
間違い探しゲームの亜種
「ズワイガニゲーム」はわたしが美術部の顧問をしていた時に思いついた遊びで、単純に言えば「間違い探しゲーム」みたいな内容です。
「1人がズワイガニ、3人がタラバガニを描いています。誰がズワイガニでしょう?」
こんなゲームなのですが、ポイントは中学生が違いを知らなさそうなテーマを設定することにあり、これが「ズワイガニゲーム」の最大のよさでもあります。
ズワイガニゲームのいいところ
このゲームでは「ズワイガニとタラバガニ」や「アライグマとレッサーパンダ」のように、それ自体は知ってるけど違いはよくわからないものを設定します。
理由は絵の上手さだけで勝敗が決まらないようにするためです。
もっとも、絵の上手さという言葉は
曖昧であまり好きではないのですが…
「絵しりとり」や「いつどこで誰が何をした場面ゲーム」などの絵を描くゲームを中1から中3まで混合で実施すると、どうしても中1が萎縮しちゃうんですよね><
「ズワイガニゲーム」であればみんなあんまり違いがわからないので、「どう違うの!?」「気にしたことない!」と言いながらワイワイ描くことができて盛り上がりますよ!
顧問の先生が美術科じゃなくても実施可能
教科外で美術部の顧問になってしまって、困っている先生もいらっしゃいますよね。
このゲームは先生が絵を描く場面はないので顧問の先生が美術教師じゃなくても大丈夫です!
ゲームの準備や司会は、
先生がお願いしますね
「ズワイガニゲーム」に必要な準備物
教師側に必要な準備はこちらです。
- 絵を描く紙(B4程度)
- 黒の水性ペン(名前ペン程度の太さ)
- タイマー
- テーマを書いたくじ引き
絵を描く紙
学校にあるB4のコピー用紙で大丈夫です。
可能であれば画板やクリップボードを用意できると立てて描けるので、回答者がお互いの絵を見ずに描き進められていいですよ。
黒の水性ペン
最低でも名前ペン程度の太さがあるペンを選びます。
ボールペンや鉛筆だと細すぎて遠くから見えないし、太すぎると描きづらいし、油性ペンは裏写りが心配なので、こういう水性ペンがおすすめですよ。
カラーペンにすると描くのに時間がかかりすぎるので黒一色にしたほうがいいです。
タイマー
1回の回答につき、30〜60秒がおすすめです。
人物クロッキーの際にも役立つので、キッチンタイマーは美術部の隠れた便利グッズだなと思っています。
テーマを書いたくじ引き
くじ引きはチーム数に合わせて作ります。
わたしはよく生徒を4チームに分けて実施していましたので、3つと1つになるように作っていました。
(タラバ3、ズワイ1など)
テーマを決めるときは「中学生がそれ自体は知ってるけど違いはよくわからないもの」にして、先生の方で「2つの違いの解説」を用意しておきます。
たとえばズワイガニとタラバガニであれば、こんな感じです。
- ズワイガニ…脚が8本で、細くすっきりしている。
- タラバガニ…脚が6本でトゲトゲしている。実は分類学上はヤドカリの仲間で、カニみそは食べられない。
解説は見た目の特徴を重視してあげてくださいね。
「ズワイガニゲーム」は
楽しいだけじゃなくて、
ちょっと勉強にもなる
ゲームなんです!
「ズワイガニゲーム」のルール・進め方
①机を配置する
回答者(絵を描く)とチーム(誰がズワイガニかを当てる)の配置はこうなります。
このゲームでは黒板を使わないので、クリスマス会やお別れ会の装飾を消さずに遊ぶことができますよ。
②回答者が各チーム1人ずつ前に出て、くじを引く
回答者に出てきてもらって、くじを引かせます。
お互いのくじは見えるようにしても見えないようにしても、どちらでも進行可能ですが、わたしはお互いのくじは見えるようにしていました。
「知らない〜!」
「え〜なにこれ〜!」
と、ワイワイしてるうちに
パッとスタートしちゃいます!
③制限時間内に指定のテーマを描く
準備しておいた紙とペンを使って、くじに書かれたズワイガニorタラバガニを描いてもらいます。
文字や数字は書かないルールにしたほうが面白いです。
「知らないよ〜!」と言いながらワイワイ描くのが楽しいので、正解を描かなきゃいけない!という雰囲気にならないようにしてくださいね。
④回答を披露し、誰がズワイガニかを全チームに予想してもらう
一斉に回答を披露してもらいます。
「4人のうち、3人はタラバガニで1人はズワイガニです。ズワイガニを描いたのは誰でしょう?」
誰がズワイガニ(1人だけ違う)かを全チームに予想してもらいます。
⑤チームの予想が当たればポイントゲット
チームの予想が当たればポイントゲットになります。
「ズワイガニを描いた子が所属するチーム」にポイントが入る(騙せた数)ようにすると絵を描いた子のプレッシャーが強くなりすぎるので、あくまでも予想が当たったかどうかにしておいたほうが平和です。
点数計算もわかりやすくて、楽になります。
⑥テーマの解説をする
1ゲームが終わってから、「さて、では違いは実際のところどういうところなのかというと…」と先生の方から解説タイムに入ります。
ズワイとタラバでいうとこちらですね。
- ズワイガニ…脚が8本で、細くすっきりしている。
- タラバガニ…脚が6本でトゲトゲしている。実は分類学上はヤドカリの仲間で、カニみそは食べられない。
もしあなたが美術科の先生であっても、「正解」があると盛り下がるので見本は描かないほうがいいです!
言葉で解説するほうが、
このゲームには合ってます!
⑦回答者を交代して、次の問題に移る
①〜⑥が1問分の流れになります。
チームの別の回答者と交代してもらい、次のくじを引いてもらいます。
「ズワイガニゲーム」のテーマ例
ズワイガニとタラバガニ以外に、こんなテーマを作っていましたよ。
- ズワイガニとタラバガニ
- アライグマとレッサーパンダ
- ヤモリとイモリ
- モモンガとムササビ
- 東京タワーとスカイツリー
生徒と一緒に考えても面白いですが、ネタバレしてしまうと面白さが半減するし難しすぎるものが設定されてしまうかもしれないので、先生が作った方がスムーズかなと思います。
一度しっかり調べて作っておくと、翌年にまったく同じテーマで実施しても案外誰も内容を覚えていないので、毎年楽しく遊べますよ!
「あー去年もアライグマ描いたけど
何が違うんだったか覚えてない〜!」
という生徒がほとんどです…笑
おわりに
今回は、美術部のレクリエーションで使える「ズワイガニゲーム」をご紹介しました。
くじ引き作りの準備が少し大変なのですが、一度作れば何度も遊べますし、絵の上手さや学年に関係なく楽しめるおすすめのゲームですよ。
小学生でも遊べますが、テーマによっては違いどころかそもそもそれ自体を知らないという可能性があるので、難しすぎないテーマを設定してあげる必要があります。
そして「描くのが好き」という前提はあったほうが進めやすい雰囲気になると思うので、あくまでも美術部や漫研向けというか、クラス会などには不向きなゲームだと言えます。
そういう意味で、推奨対象は
中学校・高等学校の
美術系統の部活になります
美術部のレクリエーションに悩んでいる先生にとって、少しでも参考になると嬉しいです。
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