こんにちは。
元美術教師のうさぎ先生です。
大手ASPの一つであるもしもアフィリエイトといえば、「かんたんリンク」の機能を使ったこの形式↓で商品紹介ができるところが特徴的ですよね。
紹介者側からはAmazon・楽天・Yahoo!の3種類を同時に紹介することができて、購入者さんからすれば自分の好きなサービスで検索し直す手間が省けるし、なにかと便利な機能なんです。
でも、どのサービスで売れるかによって発生と承認のタイミングの違いがあったり、もしもアフィリエイト独自のW報酬によってレポートで見る承認金額と振込金額が異なるということが度々起こって、確定申告の際にけっこう混乱したんですよね;;
今回は備忘録として、2022年分の確定申告・仕訳帳作成の際にどんな手順でW報酬の金額を割り出して、実際にどんなふうに仕訳帳に記入したかを整理していきます。
- 確定申告に不慣れな個人事業主
- もしもアフィリエイトに登録して日が浅い
- Amazon以外の収益が初めて出た
- W報酬の仕組みについて知りたい
こんな方におすすめの記事になっています。
ちなみにわたしは会計ソフトを使わずにExcelのみで確定申告(青色申告)の書類を作成しています。
ただ、会計ソフトを使用する場合であってもW報酬の金額は自動では入力されないみたいなので、ご紹介する内容がお役に立つかと思います。ぜひ最後までご覧くださいね。
もしもアフィリエイト・W報酬とは?
W報酬はもしもアフィリエイトの全会員が対象になっている制度で、本来の報酬の12%分がボーナスとして手に入るという嬉しい内容になっています。
たとえば1万円の報酬があれば、12%の1200円がボーナスとして支給されます。大きいですよね!
「W報酬」で検索すると10%と記載されている記事もあるのですが、2019年9月承認分までは10%だったそうです。古い情報のままの記事っていうことですね;;
Amazon.co.jp・楽天グループプロモーション以外のすべてのアフィリエイトが対象ですので、Amazonと楽天で報酬がある月は、単純に「今月の報酬の12%」とはならないのです。
ボーナスは嬉しいけれど、
計算はすごくややこしい…
実はわたし、去年まではW報酬対象外のAmazonの収益しかなかったんです。
読者層にもよるみたいですが、Amazon・楽天・Yahoo!の中ではやっぱりAmazonが強いんですよね。
ですので確定申告も簡単だったのですが…
2022年はありがたいことに楽天やYahoo!での収益も発生しました。
ありがたい…んですけど、計算はややこしくなってしまったというわけなんですよね><
確定申告用にもしもアフィリエイト・W報酬の金額を算出するための手順
手順はこんな感じです。大きく分けると7つになります。
- ①プロモーションごとの年間レポートを、すべてダウンロードする
- ②Excelに「発生成果金額」と「承認成果金額」を貼り付ける
- ③すべての「発生成果金額」の「合計」の欄を作成する《仕訳帳に載せる!》
- ④W報酬ありの広告だけの「承認成果金額」の「合計」の欄を作成する
- ⑤④に「0.12」をかけて、W報酬の金額を知るための欄を作成する
- ⑥⑤に「ROUNDDOWN関数」を使って、切り捨ての金額を知るための欄を作成して、「W報酬」が決まる
- ⑦すべての「承認成果金額」と「W報酬」の合計が「振込金額」と同じになれば正解
使うものは、もしもアフィリエイトHPからダウンロードできるCSV書類と、Excelです。
複雑ですが、スクショを交えて
一つずつていねいに見ていきますね!
①プロモーションごとの年間レポートを、すべてダウンロードする
レポート>報酬・月次>プロモーションを選択>2022年>レポート表示の内容を、CSV形式でダウンロードします。
②Excelに「発生成果金額」と「承認成果金額」を貼り付ける
①でダウンロードしたレポートから「発生成果金額」と「承認成果金額」を、別途作成のExcelに貼り付けていきます。
ここからは例として、架空の売上を入力して説明していきますね。
表の全体像はこんな感じです。
わたしの場合は、Amazon、楽天、Yahoo!、もしも無料登録(もしもアフィリエイト自体を紹介するプロモーション)の4種類のレポートを使用していきます。
わたしの場合は去年まではAmazonのみだったので、発生と承認のタイミングが1種類(1ヶ月後の月末)だったんです。
ところが…
楽天とYahoo!は2ヶ月後の月末ですし、もしも無料登録に至ってはなんと当月の月末なので、「●月分発生」と「●月分承認」がまったく違う金額になってしまうんですよね。
これがミスの元にもなるし、計算がよく分からなくなってしまう原因なんです。
承認タイミング | W報酬 | |
---|---|---|
Amazon | 発生の翌月 | × |
楽天 | 発生の翌々月 | × |
Yahoo | 発生の翌々月 | ○ |
もしも | 発生と同月 | ○ |
全部バラバラ…
去年まではAmazonのみだったので
発生と同額が1ヶ月後に承認されて、
2ヶ月後に振込だったので
とっても簡単だったのですが、
今年は全然違いました…!
③すべての「発生成果金額」の「合計」の欄を作成する《仕訳帳に載せる!》
「SUM関数」を使って、すべての「発生成果金額」の「合計」の列を作ります。
こちらはレポート>報酬・月次>すべてのプロモーション>でも同じ数字が分かりますし、そちらの数字を毎月帳簿に書く人もいらっしゃると思います。
ただ、「発生」はのちに「否認」になることもあるので、結局あとから見直すことになるんですよね。
「否認」の見落としを防ぐためにも、わたしはここで計算することにしています。
④W報酬ありのプロモーションだけの「承認成果金額」の「合計」の欄を作成する
さて、いよいよW報酬の算出に取り掛かります。
W報酬ありのプロモーションだけの「承認成果金額」の「合計」の列を作成します。
「Amazonと楽天」以外はW報酬の対象なので、今回で言うとYahoo!ともしも無料登録が対象になりますね。
「SUM関数」で合計を出します。
⑤「0.12」をかけて、W報酬の金額を知るための欄を作成する
④で作ったセルの隣に、×0.12をするための列を作成します。
これでW報酬の金額がわかります…が、小数点以下の端数が出ると少々厄介なんです。
⑥「ROUNDDOWN関数」を使って、切り捨ての金額を知るための欄を作成して、「W報酬」が決まる
さきほどの⑤の隣に「ROUNDDOWN関数」を使うための列を作って、切り捨ての金額を知るための列とします。
計算するまで気付かなかったのですが、どうやらW報酬は四捨五入ではなく切り捨てみたいなんですよね。
わたし、実際に「38.9円」が
「38円」になっていたので
四捨五入ではないみたいです。
誤差発生の原因になるので
ここも要注意ポイントです!
これで「W報酬」の金額が判明します!
⑦「すべての承認成果金額(④)」と「W報酬(⑥)」の合計が「振込金額」と同じになれば正解
「すべての承認成果金額(④で作成)」と「W報酬(⑥で作成)」の「合計」の列を作成します。
この数字が銀行に「振込された金額」と同じになれば正解です!
確定申告・仕訳帳に実際に書いた内容
わたしは仕訳帳もExcelです。
あとから日付順に並び替えすればいいので、項目ごとにまとめて書いていきます。
「W報酬」は無い月もあるので、あった月の分だけ書きます。
わたしは振込があった月の1日をW報酬発生日として統一して記載することにしています。
ここでしっかり「売掛金」としてW報酬の分を入れておかないと発生よりも振込金額が多いという誤差が生じてしまうので、とても重要なのです。
まとめ
今回はもしもアフィリエイトについて、W報酬金額の割り出し方を中心に、確定申告前に必要な仕訳作業をご紹介しました。
改めてW報酬金額算出方法の手順を書いておきますね。
- ①プロモーションごとの年間レポートを、すべてダウンロードする
- ②Excelに「発生成果金額」と「承認成果金額」を貼り付ける
- ③すべての「発生成果金額」の「合計」の欄を作成する《仕訳帳に載せる!》
- ④W報酬ありの広告だけの「承認成果金額」の「合計」の欄を作成する
- ⑤④に「0.12」をかけて、W報酬の金額を知るための欄を作成する
- ⑥⑤に「ROUNDDOWN関数」を使って、切り捨ての金額を知るための欄を作成して、「W報酬」が決まる
- ⑦すべての「承認成果金額」と「W報酬」の合計が「振込金額」と同じになれば正解
少しずつ収益が増えてきて、正直Excelでの仕訳は大変だな…と感じ始めているので、会計ソフトの導入を検討しています。
ただ、会計ソフトを使っている場合もこのW報酬の数字は自動で出てくる数字では無いようです。
ちなみにクラウド系会計ソフトのシェアNo.1はfreeeですよ。
会計や簿記の知識がなくてもラクに帳簿付けができると有名ですよね。
いわゆる買い切りソフトでは無いので、トライアル期間以降は月額料金がかかります。
でも、こうやって調べたり修正したりという時間と手間を考えると…
そう高くない金額なのかも?コスパいいのかも?ラクになる分で他の作業をした方が賢いのかも?と思ったりするほどにはExcelですべてを処理するのが正直かなりわずらわしいです><
もちろんExcelだけでも出来ます!
ただ、かかる時間と手間とお金を
天秤にかけるとっていう…
途中までしかできないとしても、
会計ソフトに頼りたくなっちゃう!
この記事がもしものW報酬の計算方法や確定申告の帳簿付けに悩んでいるかたにとって、少しでも参考になると嬉しいです。
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