こんにちは。
元美術教師のうさぎ先生です。
教師の職業病なのかもしれませんが、今回は日々を過ごす中で漢字の使い分け・表記の誤りについて気になることが多いんですよね。
最近特に気になったのは、「清算と精算」「調度と丁度」「意外と以外」です。
どれも国語の授業で使い方を間違えやすい漢字として習う言葉ですよね。
メルカリにて「清算と精算」
メルペイ“清算”で正しいの?
退職していろいろと自由の身になったので、メルカリを始めてみたのですが…
メルカリの決済には「清算」の字が使われているんですよね。
「清算」は関係性のけじめのこと、「精算」はいわゆるお金の計算のこと、ですよね。
当時は、4月に実装したばかりで公式が追いついていないのかな?なんて思っていたのですが…
8月になった今も清算が使われていますし、なんとメルカリ公式の質問コーナーにも話題が出ていました。
え、2019年の時点で
話題になってるの!?
メルペイスマート払いは「借金を清算」ってこと!?
こちらのビジネス用語を解説する記事によると…
参考「精算」と「清算」の使い分け・違いとは?詳しい意味や例文も解説 | TRANS.Biz
会社の接待などで行く飲み会での支払いや立替払い、仕事のために使った駐車料金や交通費などはすべて経費です。経費ならば細かく計算されなくてはなりませんから、「精算」があてられます。
https://biz.trans-suite.jp/9963
日常的に使われる字は、大体「精算」だと思います。
一方、「清算」は「けじめをつける」や「はっきりさせる」という意味なので、お金のこと以外で整理をするときによく使われます。人間関係、過去の出来事、そして会社が倒産したときの財産関係の処分には、「清算」が使われます。
https://biz.trans-suite.jp/9963
「清算」がお金に関して使われる場合は、「駐車料金の精算」など気軽な感じではなく「借金を清算」という重い感じですよね。
メルペイスマート払いっていうのは翌月払いのことみたいなので、ある意味「借金を清算」ということ…なのでしょうか?!
意図的に「清算」を使っているなら
なかなか重すぎると思うのですが…
お金の意味での清算って、ほら、こういう時に使われる言葉ですよね。
参考経営破綻のレナウン清算へ、ダーバンなど売却決定 – 産経ニュース
民事再生手続き中のアパレル大手レナウンは21日、紳士服「ダーバン」などの主要ブランドを小泉(大阪市)のグループ企業に売却すると発表した。売却額は明らかにしていない。「アーノルドパーマータイムレス」など他のブランドは終了させる方針で、レナウンは清算される見通しとなった。
https://www.sankei.com/smp/economy/news/200821/ecn2008210021-s1.html
YouTubeに多い「調度と丁度」「意外と以外」
最近はYouTubeなどで個人が入れているテロップを見る機会が増えたなって思うんですよね。
「意外と以外」、「調度と丁度」や送り仮名などの誤りが、そのまま動画になってしまっている場面に割と遭遇するんです。
「調度いいところに!」や
「以外とやるねぇ!」
などですね…気になる…
おそらくはアップ後に修正するのが難しいからそのままなんだと思うんですけど…
何百万再生も見られている動画のテロップの漢字が違っていたりすると、先生としてはとても気になってしまうんですよね。
その人の誤字脱字を指摘したい・揚げ足取りをしたいのではなく、児童・生徒たちが間違えて覚えてしまうのが先生としては嫌なのです…!
わたしは幼い頃に漫画で漢字を覚えたタイプなので「△△ちゃんの動画でこの字幕出てた!」みたいに覚えることって、今の世の中だと結構あると思うんですよね。
誤字脱字指摘マンになっちゃうのは嫌なんですけど…
(いや直接指摘はしないんですけど…)
美術は《正解》がない世界ですが、言葉の世界には時代による変化はあるものの《正解》とされるものがあると思っているので、そしてそれを漢字テストなどで点数化する場にいた立場の人間なので、表現する側にはしっかり校正してほしいなって思います。
表現の場が増えた弊害?
冒頭の話は企業の運営さんの考え方がわからないのでなんともですが、後半の話は個人の表現が容易になったことの弊害の一つかなぁと思っています。
それまではテレビ番組や広告などで校正のプロが携わっていた部分を個人がおこなっているわけですから、仕方ないという見方もできると思います。
実際、わたしのブログだって…
絶対に誤字脱字がないかと言われると
分からないですし。
「・・・」も本当は「…」の三点リーダーを使わなければならないんですよね。しかも「……」と2連続で使うものなのだとか。
でも本ではなくスマホなどで読む場合は、「……」よりも「・・・」や「…」が読みやすいと感じる場合があるんですよね。
どこまでこだわるかっていう基準は、表現者によって変わります。
とはいえ、一個人の表現だろうがプロだろうが、その文章や言葉を見て学ぶ子どもたちがいるという視点は大切なんじゃないかな?というのがわたしの考えです。
「測ると計る」なんかは今も迷うことが多いですが、迷ったら調べますよね。そこが大事なんだと思います。
おわりに
今回は日常的によく見る漢字の使い分け・誤りについて、先生なりの視点で書いてみました。
国語の先生には怒られそうですが、漢字や書き順を学校で点数化しないようにするという時代がいずれは来るのかもしれません。
個人的にはあえてのひらがな化や創作ワードとしての漢字の置き換えなどは好きな方なので、だからこそ他の部分は正しい字を使ってほしいという気持ちもあるんですけどね。