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元美術教師のうさぎ先生です。
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今回は「給食に漂白剤混入で懲戒免職」に関する話題を紹介します。
話題は「給食に漂白剤混入で懲戒免職」
女教諭を免職…給食カレーの食缶に漂白剤ワンプッシュ、われに返ってボトル1本分を大量投入、漂った異臭
教諭による給食への漂白剤混入事件が2022年9月に発生しましたが、逮捕・起訴された富士見市立水谷東小学校の当該教諭が懲戒免職になったそうです。
当該教諭は4年生・5年生の2年間受け持っていた学年の担任を6年生になってからも引き続き受け持つことを希望していましたが、人事配置上の理由で叶わず不満に思って、犯行に及んだと言われています。
配膳前に児童がカレーの異臭に気付いたことで誰も食べなかったので健康被害はなく、傷害罪といった類のものではなく威力業務妨害になるんですね。
ちなみに被害にあった6年生たちは翌日から修学旅行に行く予定でしたが、12月に延期となっています。
ところでこの先生、この時は3年生の担任をしているんですよね。
「今担任している3年生」よりも「去年担任していた6年生」に意識が向いているあたりに、疑問が湧いてしまいます。
熱心な先生だったという報道もありましたが、こんな事件を起こしてしまうほどの過激な愛情というのは…。
児童との距離感が近過ぎる先生だったのかな?と推察してしまいました。
児童に矛先が向かった理由は
「去年より今年の担任の方が好き」
的なことを口にした児童がいたから…
なんて想像を、勝手ながらしています。
普通(?)なら矛先は管理職ですよね。
担任の持ち上がりって、よくあることなの?
この事件が起きた小学校ではどういった人事配置をしていたのか分かりませんが、「担任を持ち上がるかどうか」って、地域や学校によってかなり異なるんですよね。
わたし個人の経験で言うとこんな感じでした。
- 出身小学校(公立)…若手の先生のみ、持ち上がることがあった。基本的には総替え。
- 出身中学・高校(私立一貫校)…一学年のうち3分の1程度の先生が持ち上がる。
- 勤務中学・高校(私立一貫校)…基本的に全員が持ち上がる。
高校では特に進路指導の観点から、担任団が大きく変わることはなかった印象があります。
高2・高3で生徒のクラス替えがないという学校もよく聞きますよね。
わたしの友人の勤務先小学校では、担任変更は2年ごとだそうです。
保護者との連携のしやすさやより細やかに生徒の様子を見ていくことを考えると、担任の持ち上がりにはメリットがあります。
「担任持ち上がり制」といえば、慶應義塾幼稚舎なんかが有名ですよね。
担任にかなりの自由度があり、他のクラスとは教材や方法が異なっていることもあると公表しています。
一方で、児童・生徒にとっては退屈で刺激がないと感じる場合もあるかもしれません。
また、クラス替えや担任交代がないということは、トラブルが起きて距離を置きたいと思った時にも逃げ場がないとも言えます。
教師側としては悲しい言葉ですが、「ハズレな先生がそのまま持ち上がりになった」なんて話も耳にしますよね…苦笑
それに産休・育休・病休などで担任が入れ替わることが「イレギュラーだ!」という空気になると、休みたくても休めない状況になりそうですし、わたしはどちらかと言うと担任団はその年の状況に合わせてある程度入れ替わる方がいいと考えています。
よほど教育目標として
掲げている場合以外は、
担任団は変わることもあると
思っていた方が無難ですね
推測の域を出ない話にはなりますが、もしかしたら当該教諭は担任持ち上がり制の学校出身なのかもしれませんし、誰かから「一生懸命働いていたら、また担任持ち上がれるかもよ!」なんて安易な声かけを受けていたのかもしれません。
そうでもないと、持ち上がりに対してそんなに大きな期待を持つかな…?と素直に疑問です;;
まとめ
今回は「給食に漂白剤混入で懲戒免職」に関する話題を紹介しました。まとめるとこんな感じです。
校長の検食で気付けなかったのかな?とも思いましたが、給食の時間に備えて廊下に並べられていた当該クラスの食缶にのみ入れているんですよね。
やはり狙いは児童だったということが、よく分かります…。
児童も保護者も、今後ずっと
「教師という存在への不信感」を
抱いたまま生きていくんだろうな…
大きなトラウマですよね…
関西出身のわたしは和歌山毒物カレー事件の報道を幼い頃からよく見ているので、「カレー」と「異物混入」という組み合わせにより一層の恐怖を掻き立てられたニュースでした。
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