こんにちは。
元美術教師のうさぎ先生です。
- 教員朝礼やホームルームの話題を探してる
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こんな方におすすめの記事です。
ニュースの内容と独自の考察を、読みやすい長さにまとめています。
ぜひ最後までご覧くださいね。
今回は「先生と保護者がアプリで情報共有」に関する話題を、さくっと紹介します。
話題は「先生と保護者がアプリで情報共有」
情報共有はとても大切なのですが、日が沈んで会議が終わってからやっと自分の仕事が進められるっていうことも日常茶飯事で、多くの時間がかかっていました。
学校では、職員会議なども含め校内の情報共有に時間を割くことが多い。児童の情報は大抵分散しており、個人情報や面談の記録はもちろん、児童がどこでどんな行動を取っていたかという情報も各教師でバラバラに持っている。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2102/15/news059.html
そこで大日向小学校は、「児童・生徒情報」という児童の情報共有のためのWebアプリを作った。
たとえば「○○さんが保健室に行きました」と教室から保健室に内線電話をするという場面。
これを独自のアプリを使って先生同士でパパッと情報共有できちゃうそうです。しかもその児童の来室記録として残せるとなれば、担任側のその後の事務処理も減らせます。
個人スマホじゃなくて業務用かな?
校内であまりに自然に使うので、
「先生が授業中にスマホしてる!」
みたいな違和感はないそうです。
大学入試用のeポートフォリオサービスや成績管理ソフトは、すでに複数の企業で作られています。
わたしの元勤務校でも使っていて情報科の先生が管理していましたが、ソフトによってはちょっと機能を足すだけでメンテナンス○万円、追加に日数がかかるなど、痒いところに手が届かない感じであまりいい話を聞きませんでした。
今回の事例は小学校ですし目的も少々異なりますが、とはいえ積極的に使いたいと思える情報共有アプリっていうのは魅力的ですね。アプリなので、パソコンではなくスマホやタブレットで手軽に使えるっていうところも便利です。
他にも、放課後の学童保育に関する別のアプリで保護者と先生が連携してスクールバス利用の情報共有をしていて、児童の所在確認が簡単にできるようになったのだとか。
わたしは最近ニュースになっていたハンコ廃止によって、児童や生徒をすっとばした「先生と保護者だけの世界」が出来てしまうことに否定的でした。
しかし情報共有のために割く時間を児童や生徒と直接向き合う時間として使えるようになると考えれば、ハンコ廃止がどうとか言ってるのがなんだかすごく前時代的に思えちゃうなぁって感じました。
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今後の課題は、アプリを作れる人を増やすこと
このアプリが便利に使える理由は、保健室の記録はこう使いたい、面談記録はこう入力したい、とこの学校が実際に欲しい機能・便利だと思う機能を盛り込んでいるからだと思います。
同校で、アプリ作成や運用の中心になっている教諭・原田友美さんは効果として最適な形を自分たちで作っていける点を挙げた。原田さんらがアプリの作成で活用しているのは、サイボウズが提供する業務アプリ作成サービス「kintone」で、ドラッグ&ドロップ操作だけでアプリを作れるため教師たちが自分たちの欲しかったツールを作れるようになったという。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2102/15/news059.html
これはオーダーメイドで業者に発注したわけではなく、なんとこの学校の先生が作ったもの。だからこそ、必要な機能が分かるっていうことですね。
kintone – サイボウズの業務改善プラットフォームというサービスを使うそうですが、原田先生しか作成できないところが今後の課題だそうです。
たしかに「原田先生が異動になってしまったら誰もアプリを運営できない」という属人化された状態ではなく、複数人で運営できるようにすることが必要ですね。
まとめ
今回は「先生と保護者がアプリで情報共有」に関する話題を、さくっと紹介しました。まとめるとこんな感じです。
誰と誰が喧嘩してるとか、あの子捻挫して制靴履けないとか、家庭の事情がとか、部活がうまくいってないとか、電車で痴漢にあったとか……先生たちはいろんな情報を共有して、生徒を見守っています。
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