
こんにちは。
元美術教師のうさぎ先生です。
LINEスタンプに続いて、初めてLINE絵文字を作ったのですが…

ちょっと線が細すぎたみたいで、表情が見づらくなってしまったんですよね;;
他の作家さんの絵文字の太さを改めて調べて勉強した結果、みなさん意外と太い線を使っていることがわかったので、第2弾では思った通りの見やすい絵文字にすることができました。
今回はLINE絵文字に適切な線の太さについて、自分用の備忘録を兼ねて記事に残しておくことにしましたよ。
- これからLINE絵文字を作ってみたい
- LINE絵文字の線の太さがわからず困っている
- 他の人の制作過程について興味がある
- 授業や部活動でLINE絵文字を扱いたい
こんな方におすすめの記事になっています。
LINE絵文字の線の太さについて知りたい方は、ぜひ最後までご覧くださいね。
LINE絵文字を描くときの線の太さはどれぐらいがいい?
成功例:720×720px・144dpiのキャンバスに20pt
ひとことで「線の太さ」と言っても、キャンバスサイズや解像度によって数字の意味するものが変わってきますので、わたしの制作環境を先にご紹介しておきますね。
使用しているソフトはCLIP STUDIO PAINT PRO
で、LINE絵文字の場合は720×720px・144dpiのキャンバスに描いています。

このばにら↑のりんかく線の太さが、20ptです。
目や口のパーツの太さは表情によって多少異なりますが、大体18〜24ptにしました。
これぐらい太くしておくと、絵文字サイズに小さくなってもはっきりと見やすいです。

仕上げ(.png書き出し)の際には
規定の180×180pxになるように
25%縮小しています
失敗例:7ptでは細すぎた
では、絵文字第1弾はどうだったかというと…
360×360px 72dpiのキャンバスに7ptで描いていたんです。

このばにら↑のりんかく線の太さが、7ptです。
目や口のパーツはさらに細い5ptにしてしまって、ミニスタンプとして使用する分には大丈夫なのですが、絵文字サイズになるとほとんど見えません;;

LINEスタンプを描く場合は
7ptで問題なかったのですが…
絵文字はかなり縮小して表示されるので
すごく細くなってしまうんですよね><
なお、これは720×720px・144dpiのキャンバスで言うと14pt相当になります。
これを20ptにしたということは、およそ1.5倍に太くしたらうまくいったということになりますね。

あと、わたしは線の色を黒ではなくこげ茶色にしているので、そのぶん余計に細くなったときに視認性が悪くなるというのもあります。黒なら20ptにまでしなくてもいいかもしれません。
LINE絵文字のキャンバスサイズと解像度はどれぐらいがいい?
LINEスタンプの場合、わたしはいつも72dpiで作成しています。
ファイルサイズは1個1MB以下になるように作らなければなりませんので、画像の解像度を上げすぎると規定をオーバーしてしまう恐れがあるんですよね。
絵文字も同様に1個1MB以下という規定があるので、第1弾作成時にはいつも通りの72dpiにしていたのですが、第2弾で試しに144dpiにしてみたところ…

「ガビガビ具合」が全然違いますよね!
これぐらいのほうが作業しやすくていいかも…と思いました。

最終的に.pngに書き出した後に
1MB以下になればいいので、
.clipの時のファイルサイズは
気にしなくても大丈夫です!
ちなみに、同じイラストをTシャツなど印刷物にも流用したい場合は72dpiだと荒すぎるので、300dpiぐらいがおすすめですよ。
LINE絵文字に白いふちどり線は必要?
LINEスタンプでは、視認性をアップさせる目的で絵や文字のまわりに白いふちどり線をつける人も多いですよね。わたしもつけています。
同様に、絵文字第1弾では白いふちどり線をつけていたのですが…
実際に日常生活で使用してみて絵文字のサイズなら必要ない・りんかく線の太さのほうが重要だと判断したので、第2弾にはつけませんでした。

もちろん絵柄や使用者のきせかえにもよるとは思いますが、ばにらは元々白いということもあり、白いふちどりがなくてもりんかく線自体をはっきり太くすれば問題ないと感じたんですよね。

余談ですが、顔の中の陰影表現も
絵文字サイズなら不要だと判断し
第2弾では極力減らしました
(耳やあごなどの暗い箇所)
LINE絵文字の画像を差し替えることは可能?
あとから「もっと太くすればよかった」「色を変えればよかった」と気付くこともありますよね。
残念ながら、LINEスタンプ・絵文字ともにリリース後の画像差し替えは不可です。
少し変更した画像を用いて修正版として再リリースすることはできますが、これは差し替えるわけではなくて、別のスタンプ・絵文字としてもう一度販売するっていうことなんですよね。
すでに購入されたスタンプ・絵文字に対して、その画像を変えることはできないのです。
わたしは一度スタンプで修正版を出す事態になったことがありますが、タイトルに「修正版」の明記が必要など、なかなかな手間でした><
便利!今は「LINEスタンプ・絵文字シミュレータ」に改良されました
わたしが初めて絵文字を作成した2023年9月当時はまだスタンプシミュレータしかなかったんですが、スタンプ作りをお休みしていた間に「スタンプ・絵文字シミュレータ」に改良されていました!
「スタンプ・絵文字シミュレータ」はマイページから開くことができて、作成中のスタンプ・絵文字がLINEのトークルームでどのように見えるかを事前にチェックできる機能なんですよね。

作成したスタンプ・絵文字を申請リクエストする前に、文字の見え方・ふちどりの太さ・消し残しなどを確認することができるので、とっても便利な機能ですよ。
このシミュレータが絵文字にも対応したということで、太さや色味の調節がやりやすくなりましたね!

絵文字シミュレータがあれば
確認しやすくていいですね!
修正版を出す事態にも
きっとなりにくいはず…!
おわりに
今回は、LINE絵文字に適切な線の太さについてご紹介しました。
わたしの場合はこの線の太さに落ち着きましたよ。
- 720×720px・144dpiのキャンバス
- 20ptでりんかく線
- 18〜24ptで目・口などのパーツ
もちろん絵柄や色味によるとは思いますが、これからLINE絵文字を作成する人にとって、わたしの経験が少しでも参考になると嬉しいです。
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