こんにちは。
元美術教師のうさぎ先生です。
前回の記事では、クリスタを使って作成したLINEスタンプを「LINEクリエイターズマーケット」に申請して実際に販売できるようになるまでの流れについてご紹介しました。
今回は、スタンプ申請の際に受けた二度のリジェクト(審査落ち・不合格)の理由と対処について、実際の画像を交えて詳しくご紹介していきます。
- 自分でLINEスタンプを作ってみたい
- LINEスタンプの申請でリジェクトを受けた
- リジェクトを受けたくないので、事前に情報収集したい
こんな人におすすめです。
LINEスタンプのリジェクトについて知りたい方は、ぜひ最後までご覧くださいね。
なお、この記事は2023年3月現在の
情報をもとに記事を作成しています。
LINEスタンプ申請の大まかな流れ
まず、申請から販売開始までのおおまかな流れを確認しておきますね。
- STEP①LINEアカウントを作り、LINEクリエイターズマーケットにアカウントを登録する
- STEP②タイトルや説明文等のテキスト情報を登録する
- STEP③スタンプ画像やタグ設定を登録する
- STEP④入力内容を最終確認する
- STEP⑤審査リクエストを出し、待つ
- STEP⑥リジェクトがあれば適宜修正する
- STEP⑦承認を受け取ったら、リリースすることで販売開始となる
今回はこの中のSTEP⑥リジェクトがあれば適宜修正するについて、詳しく書いていきます。
リジェクトとは?
「リジェクト」は直訳すると拒絶や却下ということで、不合格ややり直しを指しています。
審査を落ちてしまうということですね。
詳細はLINE公式の審査ガイドライン – LINE Creators Marketに記載されていますが、主にこんな場合に「リジェクト」を受けると言われています。
- スタンプの文字に誤字・脱字がある
- 公序良俗に反している表現がある
- 別の何かの宣伝を目的とした表現がある
誤字脱字のチェックをしてくれるの
むしろ親切じゃん!と思いました。
人の目でしっかり確認して
審査してくれているんですねー
他にもタイトルと画像が矛盾しているものや、LINEが定めるフォーマットに合致しないものも「リジェクト」の対象です。
わたしの場合はどんな理由だったかというと、販売地域と商標について「リジェクト」がありました。
一度目:販売地域の制約
「選択したエリアで販売する」で解決
「審査リクエスト」を出した翌日、「リジェクト」のメッセージが届いていました。
世界の異なる文化・習慣の観点より、韓国・香港・マカオ・インドネシアでは販売できないということです。
さっそく表示情報>販売情報から、「販売可能な全てのエリア」をやめて「選択したエリアで販売する」を選択して、指定された国のチェックを外しました。
でも、これだけ多くの国がリストにあって…逆に、他の多くの国では販売できるんだ?!ということに驚きました。
販売地域を多くすればするほど審査に時間がかかるとも噂に聞いていたので、こんなに早くに「この国では販売できません」というメッセージが来るということ自体も意外でした。
ちなみにこの記事を書いている時点ではすでに第2弾のスタンプを販売しているのですが、そちらはなんと「販売可能な全てのエリア」のままで審査が通ったんです。
…なぜ?!笑
第1弾だけに含まれる何らかの表現が引っ掛かってしまったということのようですが、一体何が引っ掛かっていて4つの国では販売不可なのか…
具体的な理由は知らされないので不明です;;
日本限定にすると審査が早くなるけど…
販売地域を日本限定にすると審査が早くなると言われています。
文化や宗教に抵触するかどうかのチェックが、日本だけで済むからですね。
でも、販売地域を増やしておくと海外在住の日本人が購入してくれるという話も聞いたことがあるので、わたしはなるべく多くの国で販売する設定にしたかったんです。
販売開始後にも修正は可能なので、
少しでも早く販売したい場合は
日本限定にしたほうがいいですね。
(国を増やすための再審査は必要)
二度目:商標権の制約
「がめら」と「ガメラ」が被る
実は前述の販売地域の修正の際に、ついでにスタンプの説明文も修正したんです。
少々ややこしい話になるのですが…
このブログでも使っているうさぎは、わたしが中学生の頃から描いている「がめら」というキャラクターなんです。
ただ、最初のリクエストの段階では「がめら」ではなく「うさぎ先生」として申請していたんですよね。
自分の中では「がめら」のほうが
20年来の愛着がある名前なので
やっぱり「がめら」にしようと思い
ついでに変更したんですけど…
すると「再リクエスト」の翌日、再び「リジェクト」のメッセージが届きました。
イラストではなく、タイトルと説明文が審査ガイドラインに抵触するとのことです。
うーん、明確には書かれていませんが…
「当社または第三者の商標権、著作権、特許権、意匠権などの知的財産権を侵害し、または使用されている素材がサードパーティの利用条件に違反しているもの」って…
つまりあの『ガメラ』のことですよね…?
商標を検索できる特許情報プラットフォーム|J-PlatPat [JPP]で検索したところひらがなの「がめら」の登録はなかったんですけど、英語で「GAMERA」は登録されていたので、ここが引っ掛かってしまったみたいです。
マイページのメッセージセンターから販売地域を日本限定にすることで使えるようになるか?と質問してみましたが、なかなか返ってこなかったことと、日本限定であってもLINEスタンプはタイトルと説明文に英語表記が必要だしなぁ…ということから自己判断をして、「がめら」のままで登録することは断念しました。
悩んだ末、「ばにら」に改名して解決
中学生の頃、「強そうな響きだけど、ひらがなの字面はかわいい」という理由でこの名前にしました。
当時のわたしは怪獣映画『ガメラ』のことは世代的にも正直あまり知らなくて、でも有名な作品ですからまったく存在を知らなかったわけではなくて…という状態でした。
「がめらいいじゃん!あ、でもなんかガメラってあったな…?まぁいいか。」ぐらいの認識で、ガメラと被っているということを特段気にしていなかったんですが…
これまで自分や仲間内だけの存在だった「がめら」を世の中に出そうとすると、もっと具体的に言えば商品として扱われるようになる・金銭が関係すると、こういった大人の事情という壁にぶつかってしまうことがよく分かりました><
いろいろ考えましたが一旦は「うさぎ先生」に戻して、その後はbunnyとrabbitを由来とする「ばにら」という新たなキャラクター名をつけました。
20年も経ってから、まさか
改名することになるとは…
そんなわけで現在の販売ページはこんな感じになっています。
「うさぎ先生」や「ばにら」は一般名詞と言いますか、猫に「にゃんこ」とかペンギンに「ペンちゃん」みたいな感じで問題なく登録できるみたいです。
ガメラのような特定の固有名詞を想起させる名称とオリジナルキャラクターの名前が被ってしまっている場合ならではのリジェクトなんですね…
おわりに
今回の記事ではLINEスタンプ申請の際に受けた二度の「リジェクト」の理由と対処について、実際の画像を交えて詳しくご紹介しました。
ちなみに、このLINEスタンプについて最初に審査リクエストを申請してから承認までの過程はこんな感じで、大体一週間かかりました。
月日 | 内容 |
---|---|
2/16(木)夜 | 審査をリクエスト |
2/17(金)昼 | リジェクト(販売地域について) |
2/17(金)夕方 | 修正し、審査を再リクエスト |
2/18(土)昼 | リジェクト(商標について) |
2/19(日)夜 | 修正し、審査を再リクエスト |
2/23(木)昼 | 承認 |
なんとかスタンプを世の中に出すことができて、ホッとしています。
これからLINEスタンプを作りたいと思っている人にとって、わたしの経験が少しでも参考になると嬉しいです。
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