こんにちは。
元美術教師のうさぎ先生です。
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こんな方におすすめの記事です。
ニュースの内容と独自の考察を、読みやすい長さにまとめています。
ぜひ最後までご覧くださいね。
今回は「特別支援学級の担任による暴言と体罰」に関する話題を紹介します。
話題は「特別支援学級の担任による暴言と体罰」
「生きてる価値ない」「二度と学校に来るな」と暴言 特別支援学級で体罰の教諭|神戸新聞
暴言や体罰の中には児童の人格を否定するような内容が含まれ、計6人に対して複数年にわたって行われていたそうです。
自閉症や情緒障害のある児童向けのクラスを受け持っていたとのことですので、指導に関して苦慮する部分はあったと思います。
そうは言っても、暴言や体罰は決して許されることではありません。
それにしても複数年にわたってということだったので、他の先生はなぜ気が付かなかったんだろう?と疑問に思っていたのですが…続報を聞いてさらに衝撃を受けました。
なんと同僚職員が3年前から記録を取り、再三にわたり管理職に報告していたそうです。
しかし適切な対応がなされず、事実上放置されていたのだとか。
担任から外すなり、
研修を受けさせるなり、
対応は出来たはず…
知識や資質を持った教員が足りない?
後日、この問題が起きた姫路市にある団体が、インターネット上で合同アンケートを実施しました。
残念ながら、同様の被害を訴える内容は相次いでいるそうです。
特別支援学級の在籍者数は全国的に増加を続けていると言われていますが、対応できる教員やスクールカウンセラーの配備が追いついていないことも、今回のような問題の一因だと考えられます。
担任を外したくても外せない、
という状況に陥っている学校も
あるようです…人手不足…
もちろん言うまでもなく暴言・体罰は許されることではありませんが、支援学級の担任だけに負担が大きくのしかかってしまっているケースもままあるようです。先生の方が壊れてしまうわけです。
「教員の資質」って色々な見方が出来るし、授業と担任とでも違うし、子どもの年齢や特性によっても違うけれど…安心して過ごせる場を作る力だと考えることが出来ます。
ご機嫌取りとはまた違いますが、子どもを不安に/不快にさせない力とも言えると思います。
特別支援学級の場合は対象となる子どもの持つ障害の特性によって、より一層の専門的な知識や柔軟な対応が求められます。
それも、個々に異なった特性を持っているわけです。たとえ同じ診断名でも、傾向が似ていることはあっても同じではないんですよね。
なんなら特に診断が付いていなくても、その子に合うと判断すれば、現場の対応として「発達障害を持つ子どもに有効な手段」を取る場合もあります。
支援学級の担任だけの問題ではない
わたし自身も発達障害や学習障害を持つ生徒の対応経験はありますが、勤務校に支援学級は存在せず、担任あるいは授業を担当するクラスの中や部活動に数名いるという状況でした。
美術という教科特性もあり、言葉によるコミュニケーションや表現が苦手な子と密に接する機会は比較的多く、勤務年数の割には本当にさまざまな経験をさせてもらえたと思っています。
振り返るとやはり周囲の先生や保護者の方との連携が不可欠でしたし、そのためには勉強も必要でした。
ただでさえ思春期の難しい年頃ですから保護者の方は我が子への対応や特性に戸惑いを抱えている場合もあり、まずは教師側がしっかり知識や技術を持って連携できていることが必要なのですが、うまくいかないことも…。
言葉足らずで勘違いがあったり、
生徒が持つ特性の理解が難しく
怒鳴ってしまう先生がいたり…
相性も大きいなとは思いました
2022年度以降の教員免許更新制の廃止が話題となっていますが、文科省の言う「教員の知識や技術のアップデート」の中に特別支援教育に関する内容がどれだけ含まれていくのか非常に気になります。
まとめ
今回は「特別支援学級の担任による暴言と体罰」に関する話題を、さくっと紹介しました。まとめるとこんな感じです。
担任だけが抱え込むことなく教師同士が連携し、さらに保護者とも連携して、児童や生徒の成長を支えていける環境づくりを目指したいものですね。
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