こんにちは。
元美術教師のうさぎ先生です。
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今回は「教員採用試験で出題ミス」に関する話題を2つ紹介します。
話題は「教員採用試験で出題ミス」
問題2問に誤り、受験者全員を正答で採点 公立学校の教員採用試験、埼玉県教育局「合否に影響ない」|埼玉新聞
また…教員採用試験で出題ミス新たに3件判明、岐阜県教委 「正しい演奏順は?」→選択肢に正解なし|岐阜新聞
本当に「合否に影響はない」と言えるのか?
この手の話題は学生の入試においても全員を正解とする・全員に同じ点数を加算する対応になることが多いのですが、果たして本当に合否に影響はないと言えるのでしょうか。
基本的には受験者側は問題文にミスはない前提で必死に解答しているはずですし、言うまでもないことですが入学試験や採用試験の性質上そうあるべきです。
その前提を持って解答している以上、受験者は「あれ?この問題は正答がない。作問ミスなんだな。飛ばそう。」なんて、試験時間中にはまずは思わないですよね。
「その一問(数点)で不合格になる程度の実力ならば、どうせ作問ミスがなくても受からない」という声を聞くことがありますが、当該問題に悩んだり詰まったりする時間が余分にかかることやそれによる精神的な焦りは、十分に合否に影響していると言えるとわたしは考えます。
そうは言ってもスケジュールを考えると試験をやり直すわけにはいきませんし、合否発表前の発覚なので、説明上は「合否に影響はない(合否が覆ることはない)」とするしかないのでしょうが……。
今後の対応策は
先日は茨城県の2021年度の高校入試が話題になっており、このブログでも取り上げました。
関連県立高入試で採点ミスが多発。原因は過密スケジュール?【茨城】
入学試験も採用試験も、作問や採点の担当者にもっと時間的・精神的な余裕が作られれば、こういった作問ミス・採点ミスは減らせるのでしょうか。
特に作問ミスのほうに関しては、
作問者以外の関係者が事前に解けば
見つけられるミスだと思うのですが…
(作問者は目が慣れてしまっていて
ミスを見つけづらいと推察)
教員研修などで、うまく運用出来ている自治体や学校の実践例がもっと広まればいいなと思います。
もちろん試験というデリケートな存在なので情報のシェアが難しい部分ではありますが、だからこそ対策が後回しになってしまったり解決策が見いだせないまま時間が経ってしまったりして大きなミスに繋がるということは、今後も十分考えられます。
わたし自身、入試広報の分掌にいた時は本当にヒヤヒヤする場面に何度も遭遇しました。
なんとか乗り越えるしかなかったのですが、「こういう時に他校ではどうしているんだろう?」と思うことがありました。でも、他校の実践例を知る機会ってなかなかないんですよね。
まとめ
今回は「教員採用試験で出題ミス」に関する話題を、さくっと紹介しました。まとめるとこんな感じです。
よく「人間がやることなので100%はない」とは言われますが、受験者の思いや熱量を考えると、試験というのはやはり特別な存在です。
受験者をがっかりさせることのない体制が強く求められますね。
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