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新一万円札はダサいけど、識別性を高めるユニバーサルデザインが生かされていた!

新一万円札新紙幣ユニバーサルデザイン授業の例 教育ニュースまとめ
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こんにちは。
元美術教師のうさぎ先生です。

  • 教員朝礼やホームルームの話題を探してる
  • 最近の学校教育にまつわる話を知りたい
  • 美術の教材作りのきっかけが欲しい
  • 教員採用試験対策でニュースを遡りたい

こんな方におすすめの記事です。

ニュースの内容と独自の考察を、読みやすい長さにまとめています。
ぜひ最後までご覧くださいね。

今回は「新一万円札のデザイン」に関する話題を紹介します。

話題は「新一万円札のデザイン」

新1万円札はダサい?数字フォントにSNS不評も…実はユニバーサルデザインだった|J-CASTニュース

記事によると
  • 2024年の流通開始が予定されている新紙幣のデザインが「ダサい」と話題
  • 独特な数字や色合いは、多くの人にとって券種を判別しやすくするための工夫だった

紙幣は多くの人が使う身近なものであることから注目度が高く、デザインに対して言及する人、端的に言えば「ダサい」などと不満を口にする人が多かったんですよね。

そんな新紙幣ですが、いよいよ流通が近づいてきた今になって、デザインの意味効果についてポジティブな声が聞こえるようになってきたという興味深い話題です。

記事の中では、緑内障や白内障のため視力が弱くなっている人や目の治療をしている人が「現在の一万円札よりも判別しやすいと感じた」と話した感想が紹介されています。
独特の大きな「10000」の文字も、位置の統一感がない透かしも、意味があったんですね。

わたしは知らなかったのですが、実は2019年の発行発表当初に、新紙幣がユニバーサルデザインを採用していることはすでに発表されていたようです。
公式新しい日本銀行券及び五百円貨幣を発行します : 財務省

1.主な様式
(2)ユニバーサルデザイン(券種間の識別性向上等)
・指の感触により識別できるマークの形状変更及び券種毎の配置変更
・額面数字の大型化(表・裏)
・「ホログラム」及び「すき入れ」位置を券種毎に変更

新しい日本銀行券及び五百円貨幣を発行します : 財務省より引用

ユニバーサルデザインとバリアフリーの違い

ユニバーサルデザインって、少し前までは身体障害を抱える人や高齢者のための製品として紹介されることが多かったと思います。

美術の教科書や資料集で掲載されている製品としても、シャンプーボトルのギザギザや軽い力で切れるはさみなどが例示されていますし、限られた授業時間の中ではその方が明快で分かりやすいというのは確かなことです。

それゆえなのか「ユニバーサルデザイン=障害者のための特別なもの」と誤解している人も少なからずいらっしゃるようですが、おそらくバリアフリーと混同してしまっているんじゃないかなと思います。

  • バリアフリー…障害者・高齢者を主な対象として、生活の支障となるものを除去していくことを目的とした考え方
  • ユニバーサルデザイン…年齢や性別、文化や国籍、能力などの違いに関わらず多くの人が使えることを目的としたデザイン

つまり、バリアフリーユニバーサルデザインの中に含まれていると言えるんですよね。

デザインを扱う教科として、
ここはしっかり伝えていきたい
ポイントだなと思いました

注意点としては、いわゆる「ダサさ」とユニバーサルなデザインが相反するものというわけではないというところです。

しかしスタイリッシュさとユニバーサルデザインという2つの要素を両立させるのは実際のところなかなか難しく、デザイナーの腕の見せどころであるとは言えそうです。

まとめ

今回は「新一万円札のデザイン」に関する話題を、さくっと紹介しました。まとめるとこんな感じです。

今日のポイント
  • 3種類の新紙幣が、2024年より流通開始する予定になっている
  • 「ダサい」と話題だった独特の数字の大きさや色合いが、多くの人にとって券種間の識別性を向上させるための工夫であったことが広く浸透し、反響を呼んだ
  • 「バリアフリー」と「ユニバーサルデザイン」という2つの言葉は意味が混同されがちだが、ユニバーサルデザインの中にバリアフリーが含まれていると言える

わたしは平成元年生まれですが、ついつい一万円札を指して「諭吉」と言ってしまいます。

令和生まれの子どもたちは「栄一」と呼ぶようになるのかも?!

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