こんにちは。
元美術教師のうさぎ先生です。
- 教員朝礼やホームルームの話題を探してる
- 最近の学校教育にまつわる話を知りたい
- 美術の教材作りのきっかけが欲しい
- 教員採用試験対策でニュースを遡りたい
こんな方におすすめの記事です。
ニュースの内容と独自の考察を、読みやすい長さにまとめています。
ぜひ最後までご覧くださいね。
今回は「誰でも遊べる一体オセロ」に関する話題を、さくっと紹介します。
話題は「誰でも遊べるオセロ」
オセロといえば、一般的には8×8の盤面に表裏が白と黒に塗り分けられた石を置いて、ひっくり返しながら勝敗を競う二人用のゲームです。
この64個の石を一つでも紛失してしまうと、遊べなくなってしまいますよね。
この「一体オセロ」は盤面と石がくっついている一体型デザインなので、物をよくなくす人でも紛失する心配がありません!
各マスには、緑、黒、白の回転面が搭載されていて、丸い溝のふちを押すと石が回転し、緑から黒、白と色が変化させることができる。
https://www.mdn.co.jp/di/newstopics/77999/
通常は表裏が白と黒に塗り分けられた石を使いますが、この「一体オセロ」は緑と白と黒の3面になっていて、回転させて使うんですね。
表面には緑と白と黒で異なる凸凹が付いているので、視覚障害があっても触覚で石を識別可能です。
ちなみに発売元のメガハウスは、回転させて遊ぶことが特徴的なルービックキューブで有名なおもちゃメーカーです。
過去に「大回転オセロ」という似た機構の商品が作られていて、今回の「一体オセロ」は長所が明確な商品名にリニューアルした物だそうです。
回転というアイデアは、
ルービックキューブからきた
ノウハウなのかもしれません♪
授業でユニバーサルデザインの例示に使える
ユニバーサルデザインといえば文房具や食器、など生活必需品が例示されることが多いです。
シャンプーボトルのギザギザなどですね。
この「一体オセロ」を例示に使用することで、必需品ではない遊びやおもちゃのジャンルであっても誰でも使えるものを目指すことができる・目指していいと伝えることができると思いました。
ものすごく子ども向けのおもちゃってわけでもなく大人でも遊ぶことがあるっていうところも、多感な中学生に例示するものとして使いやすいですね。
ユニバーサルデザインを検索すると
実は必需品の例ばかり出てきます。
「必需品じゃなきゃダメなの?」
と思っちゃう生徒もいそうです。
そんなことないよ!って伝えたいです♪
実は視覚障害だけではなく、ADHD傾向などで物をなくしやすい人にとっても絶対になくさないという点ではユニバーサルデザインと言えます。
しかしADHD・発達障害という名称を直接的に授業で使うことが適しているかどうかは、学校の指導状況や雰囲気に大きく左右されます。わたしなら「よく物をなくす人でも安心」にとどめると思います。
なお「ユニバーサルデザイン」については、中2・中3の美術の教科書で扱われています。
中学校学習指導要領(平成29年告示)美術
https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2019/03/18/1387018_007.pdf
第2節 第2学年及び第3学年の目標と内容
A表現(1)
イ 伝える,使うなどの目的や機能を考え,デザインや工芸などに表現する 活動を通して,発想や構想に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
まとめ
今回は「誰でも遊べる一体オセロ」に関する話題を、さくっと紹介しました。まとめるとこんな感じです。
実物を用意しておいて、休み時間に生徒と遊んでもいいですね。片付けも楽なので♪
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