
こんにちは。
元美術教師のうさぎ先生です。
わたしが美術教師をしていた当時、よく使う迷いやすい漢字を付箋に書いてデスクに貼っていました。
たとえばこんな感じです。
- 測る…長さ・深さ・身長・血圧
- 量る…重さ・容積・体重
- 計る…時間・タイミング
そんな異字同訓・同音異義語の中でも「かいかえ」は、「買い替え」と「買い換え」とがあってなかなかややこしいんですよね。
先生という立場上、どういう根拠でその漢字を使っているのかを児童・生徒から質問された時に説明できるようにしておく必要があります。
「買い替え」と「買い換え」は現役の先生方にとってもきっと迷いやすい漢字だと思うので、わたしなりに調べた使い分けの根拠を記事として残しておくことにしました。ぜひ最後までご覧くださいね。
買い替えと買い換えの意味の違い
「買い替え」と「買い換え」の違いを図解してみました。

「買い替え」のほうが、より広い意味を持つ漢字だと言えます。
ここからは学校現場での活用例を挙げながら、それぞれの言葉の意味を詳しく解説していきますね。
「買い替え」の使い方
「買い替え」の意味・類語
「買い替え」は同じものを入れ替える場合におもに使われます。
「ボールペンを買い替える」のような同じものを補充する・差し替える・更新するようなイメージでしょうか。
定期的に使う日用品に対しては「買い替え」が使われることが多いですね。
「買い替え」の使用例
「買い替え」が使われるのはこんな場面です。
- いつもの台所スポンジを買い替える
- 外付けHDDが壊れたので同機種に買い替える
- サイズアウトした上履きを買い替える
- 古くなったバレーボールを買い替える
よほどグレードアップする場合以外は、学校や部活動に関する「備品の買いかえ」は「買い替え」が適している場合が多そうですね。
「買い換え」の使い方
「買い換え」の意味・類語
「買い換え」は新たな別のものに取り換える場合におもに使われます。
「換金」や「交換」、「言い換え」の「換」でもありますよね。
あとは数年あるいは数十年に一度しか買わないようなものの場合は、同じようなものであってもスペックが劇的に変わっていることも多いので、「買い換え」が選ばれやすいです。
「買い換え」の使用例
「買い換え」が使われるのはこんな場面です。
- 分譲マンションから一戸建てに家を買い換える
- 省エネタイプのエアコンに買い換える
- 教室用テレビからプロジェクターに買い換える
学校や部活動に関する細かい備品というよりは「大掛かりな設備の買いかえ」の場合に「買い換え」が適している場合が多そうですね。
パソコンのかいかえは買い替え?買い換え?家電は人によって判断が変わる
より突き詰めて言えば…
- WindowsからMacに買い換え
- デスクトップPCからノートPCに買い換え
- MacからMacに買い替え
って感じでしょうか。
でも、たとえばMacからMacでも、高性能になるし新しいMacは過去のMacとは違うんだ!というニュアンスを強めるなら「新たな別のものにする」という意味を特に多く含む「買い換え」のほうが適していますね。
他にも冷蔵庫や洗濯機などについて考えてみると、数年に一度しか買わないようなものはそもそも機能やサイズの変化が非常に大きい場合がほとんどですし、個人的には「買い換え」のほうがしっくりくる感じはします。
ただこのあたりは諸説ありといいますか、「グレードアップしただけなら同じ種類のものだから買い替えが適している」「メーカーが同じなら買い替え」という説もあるようです。
たとえばタブレットであれば「iPadからiPadなら買い替え」だけど「SurfaceからiPadなら買い換え」など…
そういう考え方で言うと「ガソリン車からガソリン車なら買い替えだけど、EV自動車にするなら買い換えだ」となるようですが、わたしからすれば数年ぶりに車を新しくするのは買い換えって感じがするなぁと思っています。
「学校の送迎バスを買い換えた」って感じですかね。
あ、でもアルファードからアルファードにするとか、毎年のように車を変えているとかいう状況なら買い替えなのかな…

検索もしてみましたけれど…
この2つの使い分けについては
“その人なりの基準“を持って
使い分けている印象がかなり強く、
けっこう人によって判断が違いました
迷った時は、広い意味を持つ「買い替え」
「買い替え」と「買い換え」は、辞書でも同じ項目にまとめられていることがあるぐらいよく似た意味を持つ言葉です。
どちらを使うべきか迷った場合は、より広く包括的な意味を含む「買い替え」を使うと安心です。
広告や店頭掲示などにも「家電買い替えセール」「スマホの買い替え」などの表記が使われていますよね。相手の事情によらない無難な表記なのだと思います。
公的な文書でも「買い替え」が使われている場面が多いような気がしますが、実はこちらの国税庁のページでは「買換え」という表記になっていたりして…
業界用語やその界隈の文化として浸透しているものもありますので、やはり一概に言えるものではないんだなということがよくわかりますね。(ちなみに内容は「マイホームの買換え」でした)
買・替・換の漢字を学習する学年
「買い替え」と「買い換え」の漢字を学習する学年はこちらです。
- 買→小学2年生
- 替→中学校
- 換→中学校
「替」も「換」も、いずれも習うのが中学校なんですね。
児童(小学生)とのやりとりの中では「買いかえ」という表記になりそうです。
おわりに
今回は「買い替え」と「買い換え」について、漢字の意味や活用例を挙げながら違いを詳しくご紹介しました。
改めて、「買い替え」と「買い換え」の違いを図解したものを載せておきますね。

「買い替え」は同じものと入れ替える場合に、そして「買い換え」は新たな別のものにする場合におもに使われます。

細かい備品や文房具など、
学校では「買い替え」のほうが
使う場面が多そうですね
迷った時にはより広い意味を持つ「買い替え」を使うと安心ですよ。
ただし年代差や各分野における業界用語や表記習慣・文化もあるので、使い分けに絶対的なきまりはありません。言葉は生き物ですからね。
プリント作成や板書に使う漢字の使い分けについて困っている先生方にとって、この記事が少しでも参考になると嬉しいです。






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