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熱中症対策で公立中学校に自動販売機を設置、否定的な意見も多い?生徒主体のルール作りがカギか

公立中学校に自動販売機を置いて熱中症対策と災害備蓄品に 教育ニュースまとめ
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こんにちは。
元美術教師のうさぎ先生です。

  • 教員朝礼やホームルームの話題を探してる
  • 最近の学校教育にまつわる話を知りたい
  • 美術の教材作りのきっかけが欲しい
  • 教員採用試験対策でニュースを遡りたい

こんな方におすすめの記事です。

ニュースの内容と独自の考察を、読みやすい長さにまとめています。
ぜひ最後までご覧くださいね。

今回は「公立中学校に自販機を設置」に関する対照的な2つの話題を紹介します。

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話題は「公立中学校に自販機を設置」

中学に自販機で賛否 脱水予防で歓迎、お金のトラブル懸念 設置後に撤去も|京都新聞

記事によると
  • 災害時の避難所に指定されている滋賀県守山市内の4つの市立中学校で、飲み物の自販機導入が検討されている
  • 脱水予防熱中症対策の面ではメリットがあるが、金銭トラブルの原因になるという懸念から反対意見もあり、十分に協議が進められずにいる
  • 一旦は設置されたものの、稼働することなく撤去されたケース

市内の公園や公民館などに設置されているものと同様の、災害時に飲料が無償提供される「災害対応型自動販売機」を公立中学校に設置することについて、賛否がさまざまというニュースです。

熱中症対策という点では好意的に受け止められるものの、金銭トラブルを危惧する声もあり、さらには商品ラインナップなどについても担当者間での情報共有がされずに設置されたことで、結局撤去されてしまったものもあったのだとか。

ルール作りや必要性の周知よりも先に設置された結果、保護者や生徒が混乱し、不信感を持ってしまったようですね。

熱中症対策で公立中学校に自動販売機を設置 ルールは生徒が作成「お金の貸し借りは禁止」 愛知|メ〜テレニュース

熱中症対策で公立中学校に自動販売機を設置 ルールは生徒が作成「お金の貸し借りは禁止」 愛知|メ〜テレニュース(※ニュース元記事の掲載が終了)
記事によると
  • 愛知県豊明市の栄中学校で、市内初となる自動販売機が導入された
  • 熱中症対策のほかに、災害時には備蓄飲料として利用できる
  • 持参するお金は300円までなど、生徒会などが主体となってルールを作った

一方、愛知県豊明市の中学校では災害時には備蓄飲料として利用できる自販機が導入され、うまく運用されているといういわば真逆のニュースです。

こちらは利用時間やお金については生徒が主体となってルールを作ったことで、段取りよく進められたようですね。

市内初の取り組みということで、関わった生徒たちは先駆者的な立ち位置にいられることを「誇らしい」と語っています。

公立中学校への自販機設置のメリットと導入が進まない理由

生徒主体の企画かどうかが明暗分けたか。ブラック校則も同様

コロナ禍によって足踏み冷水機を停止せざるを得ないことをきっかけに、自販機導入を検討する公立中学校が増えているようです。

公立学校の場合は地域の避難所に指定されていることも多いでしょうから、災害用の備蓄飲料としても大きな役割を持つと言えますよね。

設置に至るまでの経緯や学校の規模については前述のニュースからは詳細が分かりませんでしたが、実際に使うのは生徒ですから、生徒主体となってルールを作ることが納得感につながるということが体現された対照的な2つのニュースだと言えると思います。

実はこれ、髪型や服装などに関するいわゆる“ブラック校則”についても、わたしが日頃から感じていることなんですよね。

わたしの勤務校では生徒が着用できるヘアゴムやシュシュの色が決まっていましたが、どうやらこれは生徒会の規則として生徒主体で決められたものだったらしいのです。

実際に同じ制服を着ていた何年か前の先輩たちが、この制服にはこれらの色が合うと決めたルールなのだということで、「先輩が作ったルール」だから守ろうと思えたという声を聞くことがよくありました。

やがて今に馴染まないと思う世代が出て来れば、生徒会などで議論して柔軟に変えればいいんですよね。

先生や大人が頭ごなしに
学生とはこういうもの」を
押し付けてしまう内容の校則は
そりゃ生徒たちにとっては

納得感がないよねって思います

公立中への自販機設置はまだまだ珍しい?私立中だと普通?

公立校ではまだ設置が珍しい地域もあるようですが、わたしの知る私立校を思い浮かべると、すべてに飲料用自販機がありました

公立でも高校では設置されている学校が多いようですから、私立だからと言うよりは中高一貫校だからというのが理由なのかもしれません。

勤務先では一時期までは健康上の理由から水・お茶・100%ジュースだけを扱っていましたが、ある時の生徒会と担当の先生の話し合いでヨーグルトやスポーツドリンク、コーヒー牛乳などラインナップが増えていったことを覚えています。炭酸飲料の取り扱いはありませんでした。

私立の場合は通学範囲が広いこともあって、ヨーグルトのような少し小腹が満たせるものは要望が多かったようです。

それに、通学範囲が広いということは学校で置かなくても通学途中で簡単に買ってくることが出来てしまいますから、あまり強く制限をかけても仕方ないという話もあったようです。

お金の貸し借りやおごらされる、買いたくても買えない経済環境の生徒もいるといういわゆる金銭トラブルについては公立に比べると起こりにくいと思われているのかもしれませんが、学校の近くにコンビニや自販機があれば、私立でも公立でも、校内に自販機があってもなくても、必要な指導はあまり変わらないのでは?と思ってしまいます。

先生がルールを作るというよりは
ディベートの材料とするぐらいの
柔軟な対応でもよさそうですけどね

まとめ

今回は「学校に自販機を設置」に関する話題を紹介しました。まとめるとこんな感じです。

今日のポイント
  • 災害備蓄熱中症対策として飲料用自動販売機の導入を検討する公立中学校が増えている
  • ルール作りについては議論になりやすく、混乱の末に撤去となった自販機も
  • 一方、生徒主体で企画を進めたことで、納得して運用されているケースもある

持参した飲み物を飲み切った場合や休日の部活動に備えて各先生が管理しているという学校もあるようですが、保管場所煩雑さを考えると、自販機がうまく運用されることで教員の負担も減らせそうです。

この手の製品は便利ですけど、
賞味期限の管理っていうのも
教員の負担になります…

個人的には、生徒主体でルールを考えるためにちょうどいい教材だなと思います。

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