こんにちは。
元美術教師のうさぎ先生です。
- 教員朝礼やホームルームの話題を探してる
- 最近の学校教育にまつわる話を知りたい
- 美術の教材作りのきっかけが欲しい
- 教員採用試験対策でニュースを遡りたい
こんな方におすすめの記事です。
ニュースの内容と独自の考察を、読みやすい長さにまとめています。
ぜひ最後までご覧くださいね。
今回は「AIの自動採点」に関する話題を紹介します。
話題は「AIの自動採点」
テスト答案スキャン→AIで瞬時に○× 岐阜県内公立高で導入、教員の業務軽減|岐阜新聞
岐阜県の高校で実施されている「自動採点システム」によって、教員の採点業務が効率化されているというニュースです。
数学の証明問題や国語の記述問題などにはまだ満足には使えないそうですが、記号問題であればAIが瞬時に採点可能ということで、大幅な業務減になっているんですね。
また、採点のみならず、点数の集計作業についても自動化されているということです。
生徒が間違えやすい問題を見つけやすくなったり教員間での連携がしやすくなったりしたことで、授業の改善にもつながったのだとか。
美術や音楽といったいわゆる副教科の場合は単位数の関係で評価人数が多いですから、実技の採点には生かしにくいものの、ペーパーテストがある学校ならば大きなメリットとなりそうです。
それに「自動採点が使える教科」の先生に時間の余裕が生まれれば、「自動採点が使えない教科」の先生の仕事を均すことが出来ます。そうすれば教員全体の業務時間を減らすことが可能ですよね。
導入費用は約620万円。
費用対効果は高いと思いました。
一つ懸念をあげるとすれば、教員自身の感覚を育てるという観点ではどうかな?ということです。
記述問題なんかは特に部分点を考える感覚、それを見越しての配点を決める感覚・作問の感覚というのがあると思うのです。
今後AIが導入された学校にしか勤めたことがない先生が出てくると考えた時に、先生自身のこういった感覚を育てる・磨くことが難しくなりそうだと感じました。
いや、もしかすると配点や作問さえも、AIが出来るようになるのかな…?!
こうなってくると…
「先生の存在意義」が
変わってくるとも言える?
とはいえ今回のようなAI導入でベテランの先生に時間の余裕が生まれれば、新任教員へのサポートも充実してくるはず。メリットの方がずっと大きいと言えますね。
岐阜県で教職員の働き方改革が進む理由
実は同じ日に、岐阜新聞ではこんなニュースも。
部活動の外部コーチ委託やICTによる校務効率化も進められているとのことです。
岐阜県がこれだけ教員の働き方改革を進めている背景には、2013年に郡上市の男性講師が上司からの叱責などを苦に自殺した件が影響しているそうです。
亡くなる直前の約3か月間の時間外勤務が月に80時間近くあったことや、経験年数に見合わない過重な業務が与えられ肉体的にも心理的にも負担が重くのしかかっていたことから、公務災害と認められています。
誰かが命を失ってしまう前に、全国的に進んでいってほしい改革です。
まとめ
今回は「AIの自動採点」に関する話題を、さくっと紹介しました。まとめるとこんな感じです。
働き方改革により、生徒の相談に乗る時間や教材研究の時間などの「時間をかけるべき業務」により注力できるようになるといいですね。
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