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今回は「共通テストのカンニング対策」に関する話題を紹介します。
話題は「共通テストのカンニング対策」
大学入試カンニングは「警察に被害届」、文科省が実施要項に明記へ…共通テスト流出受け|読売新聞オンライン
2022年1月実施の大学入学共通テストにおいて、「世界史B」の試験時間中に問題文を撮影した画像がインターネットアプリを通じて外部に送信された事件が大きく話題になりました。
これを受けて文部科学省は、2022年度内に行われる大学入試の実施要項に、カンニングなどの不正行為をおこなうと警察に被害届を提出する場合があると明記する方針を固めたということです。
入試でのカンニングそのものを禁じる法令はないため、刑法の偽計業務妨害などが適用されるようです。
今回の流出事件も、出頭した女子受験生が偽計業務妨害の非行事実で東京家裁に送致されています。
流出事件で使用されたスマートフォンへの対策として電波遮断装置の導入も検討されたようですが、共通テストの全国の会場すべてに配備すると、なんと毎年約100億円かかるという試算だそうです。
大学によっては独自に電波遮断に踏み切るところもあるかもしれませんが、共通テストでの導入は現実的ではなさそうですね…。
新型コロナ対策で教室を広く(教室数を多く)使っているでしょうから監督教員の人手不足も懸念されますし、結局のところ個々の教員による机間巡視の強化にとどめるしかないようです。
そうは言っても手の位置や受験生の目線などの巡視時に注意が必要な観点なんて、今までも監督者に十分周知されているはずなんですよね…。
2011年の大学入試問題ネット投稿事件も偽計業務妨害容疑で逮捕
大学入試のカンニングといえば、 “aicezuki” というハンドルネームでYahoo!知恵袋に問題文を漏洩させた2011年2月の大学入試問題ネット投稿事件を覚えている人も多いですよね。
日本国内の大学入試において携帯電話を利用したカンニングの発覚は初めてだったということで、当時大きな注目を集めたものです。
京都大学をはじめ同志社大学、立教大学、早稲田大学での試験時間中に問題文が投稿されていました。
複数の大学から「公正な試験を妨害された」として被害届が提出され、投稿した男子予備校生が偽計業務妨害容疑で逮捕されています。
文科省は今回の発表で刑事事件に発展する可能性を示すことで抑止効果を期待しているそうですが、カンニングをする側としては試験そのものの失格になるのはもちろんのこと、「バレたら警察に捕まる」ぐらいのことは想定済みだと思うんですよね。
わざわざ明記したところで
抑止力になるかは…??
変な話、電波遮断はしないと
確定したことの方が、
新たな罪を生んでしまうような…
まとめ
今回は「共通テストのカンニング対策」に関する話題を、さくっと紹介しました。まとめるとこんな感じです。
新型コロナ対策で机の間隔を広げているので、他人の答案を覗き見るタイプのカンニングは防ぎやすくなったと思うのですが、そのぶん監督の目が行き届きにくくなってしまうとは…。
共通テストだけ・大学入試だけという問題でもありませんが、コロナ禍とスマホの両方を考えた受験室の環境づくりというのは、なかなかいい塩梅を見つけにくいですね;;
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