こんにちは。
元美術教師のうさぎ先生です。
- 教員朝礼やホームルームの話題を探してる
- 最近の学校教育にまつわる話を知りたい
- 美術の教材作りのきっかけが欲しい
- 教員採用試験対策でニュースを遡りたい
こんな方におすすめの記事です。
ニュースの内容と独自の考察を、読みやすい長さにまとめています。
ぜひ最後までご覧くださいね。
今回は「県立高入試の採点ミス」に関する話題を紹介します。
話題は「県立高入試の採点ミス」
茨城県立高入試で採点ミス 保護者からの開示請求で発覚 牛久栄進、1人追加合格
2021年3月に行われた高校入試にて、合否に関わる採点ミスが発覚したという話題です。
一ヶ所・5点分の採点ミスがあったそうです。
県立高入試で合否に関わる採点ミスが起きたのは初めてということですが、当該受験生の保護者からの問い合わせがなければ発覚しなかったのかと思うと恐ろしいですね。
そして残念ながらこのニュースには、続報がありました。
採点ミスはなんとこの1人分だけではなかったということなのです。
茨城県立高入試 採点ミス、2年で1000件迫る 受検者「努力踏みにじる」 不信や見直し求める声
2年で1000件弱!?
さすがに多すぎでは……
過去の入試結果を再点検したところ、残念ながら多くの採点ミスが発覚したそうです。
総受験者数が書かれているわけではないので割合は不明ですが、そもそも入試業務というのは受験者の将来を左右する、一件たりともミスが許されないものです。
わたし自身は私学の中学入試・高校入試の分掌を担当したことがありますが、入試期間中の時間のタイトさが最大の課題だと感じています。
入試初日に必要だった業務はこんな感じです。
- 朝、受験生を迎える
- 受験室の監督をする
- 採点する
- 点検する
- 入力する
- 合否判定する
- 合否結果を印刷する
- 合否結果を袋詰めする
- 合否結果発表掲示を作る
- (翌日)合否結果発表、発送
もちろん合間に適宜確認作業が入りまして、これを一日で行うわけです。
業務は夜中、日付が変わるまで続くことも少なくありませんでした……。
学校によってはさらに面接があったり、初日午後に2回目の入試がある場合もあり、ますますタイトなスケジュールになります。そして翌日にも朝から3回目の入試がある場合も……。
在校生のことを考えるとあまり長く入試のための期間(日数)を用意出来ないことは理解出来るのですが、正直いつ事故が起きてもおかしくないスケジュールではあると思います。
これは今回ニュースになった茨城県の学校に限らず、どの自治体や学校でも抱えている課題なのではないでしょうか。
日々どれだけ授業を頑張っていても
入試業務のミスだけは本当に…
受験生の信頼を裏切ってしまうので
緊張感も凄まじいものがあります。
入試採点ミス 再発防止策を決定 3重チェック体制構築 茨城県教委
5月には、茨城県教委が再発防止策を決定したという続報がありました。
最大2日間だった入試業務期間が、4日間になるそうです。
日数増加に伴い採点チェック体制や点検方法の選択肢が増えそうですね。
現行の採点制度への疑念から、請求する・しないに関わらず成績や答案の一律開示を求める声が出ているようですが、あまり煩雑になると教員の負担が増えすぎて効果が薄いかも……と思ったりはします。
まとめ
今回は「県立高入試の採点ミス」に関する話題を、さくっと紹介しました。まとめるとこんな感じです。
公立・私立に限らず、入試スケジュールが見直されるきっかけになればと願います。
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