
こんにちは。
元美術教師のうさぎせんせいです。
美術室に置く資料用書籍として、うさぎせんせいは8年間でいろいろな本を買いました。
このカテゴリーでは、授業や部活で実際に「生徒が熱心に見ていた」「分かりやすいと喜んでいた」「説明の補助として、教師の役に立った」と思った本を紹介しています。
権利の都合上中身は載せられないのが残念ですが、生徒用資料の一例として、現役の先生やこれから先生を目指す人に役立ててもらえると嬉しいです♪
今回は《風景》にまつわる本
そのポーズのその表情のキャラクターが、どこにいれば魅力的なのか?と考えるきっかけを用意したいと思っていました。背景画のときと同じ考え方ですね。
実際の風景の中でもファンタジー寄りな、生徒自身が用意しづらいものを選ぶようにしていました。
世界の小さな村 /ピーピーエス通信社 /ピエブックス
わたしは教員になる前から、『世界の路地裏』シリーズを持っていました。もう中古しか売っていないようで残念です・・・。
かわいい家が並んでいる街並みが、天使が街を見下ろしてるみたいな設定でも活躍した一冊です♪
世界でいちばん素敵な雲の教室 /荒木健太郎 /三才ブックス
空も虹もテーマとして選ぶ生徒がとても多かったので、導入した本です。
たくさんのバリエーションが載っているので、同じ生徒が別の絵で活用することもありました。
著者の荒木さんは気象庁の研究官ということで、天気に関するさまざまなQ&Aが理科好きな生徒にも好評でした。
世界の絶景 お城&宮殿 /学研パブリッシング編集部 /学研パブリッシング
童話のプリンセスに憧れる生徒や、ゴスロリが好きな生徒によく見られていました。外観の写真が多めの本です。
こんなお城が実在するんだ!と、ときめく生徒が多い一冊でした。
世界でいちばん美しい城、荘厳なる教会 /MdN編集部 /エムディエヌコーポレーション
上の本があまりに人気で裂けてしまったので、需要を分散させるべくもう一冊買いました。
教会の写真は、ゲームの一場面のような表現がしたいという生徒がよく見ていました。
新・世界でいちばん美しい街、愛らしい村 /MdN編集部 /エムディエヌコーポレーション
風景の写真集はシリーズで出ているものが多いということもあり、この本は上の本を買う時に一緒に買いました。
絵本の中の世界みたいにかわいくて、ここに住んでいるキャラクターを考えたい!という感じで作品テーマを決めていく生徒もいました。
ヴェルサイユ宮殿 /筑摩書房
お城系の本は割と外観写真が多いので、何か一冊、内観がわかる本を入れようと思い導入しました。
細かいところまで詳しく撮影されているのでシャンデリアだけ参考に、とか、柱だけ参考に、とか、部分的な活用もしやすかったようです。かなり大きくて分厚い本なので、ちょっと読むのが大変でした。
著者名が長すぎてリンクには入れられなかったのですが、クリストフ・フアン 著 、トマ・ガルニエ 著 、クリスチャン・ミレ 著 、ディディエ・ソルニエ 著 、永田 千奈 翻訳と、多くの方が関わっていらっしゃいます。宮殿専属カメラマンがいるってすごいですね!
おわりに・美術の先生としての指導上の留意点
著作権に関する指導も重要です。本に載っている写真や絵を自分の作品としてそのまま描いてしまわないように・・・という指導を欠かさないように気をつけていました。
ポーズや情景をそのまま描くのではなく、あくまでもこのポーズや情景はヒントであること、《自分の中から主題を生み出すこと》の大切さと尊さを伝えていました。
「先輩はこの本を参考に、こんな絵を描いていたよ」と過去の生徒作品を照らし合わせて説明すると、《自分の中から主題を生み出すこと》が大変だけど素晴らしいということに納得してもらいやすかったです。先輩たちに感謝ですね♪
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